1966年の創業から60年。 私たちは、時代の変化に向き合いながら挑戦と改善を積み重ねてきました。
これまでの60年という歴史を一つの通過点とし、 未来の医療や研究が求める期待に、革新的なソリューションで応えていく。
受け継がれてきた確かな品質を基盤に、私たちはこれからも挑戦を続けモダリティの進化に貢献します。
PHCグループのバイオメディカ事業は1966年に初めて薬用保冷庫を販売して以来、社会貢献の精神を大切に、時代の変化に向き合いながら挑戦と改善を積み重ね、冷凍冷蔵機器、培養機器、実験環境機器領域、さらに再生医療領域へと事業を広げてまいりました。
特に、O157やSARS、COVID-19をはじめとする感染症が世界的に広がった時期には、社員一人ひとりの力とお取引様のご尽力により、PHCbi製品の冷凍冷蔵機器が研究・医療現場の最前線において大きな役割を果たしました。 社会が厳しい局面に直面する中で、私たちの製品が人々の健康と安心に貢献できたことは、私たちの存在意義を改めて深く認識する機会となりました。
三洋電機時代からの技術基盤、パナソニックグループで深化した品質思想、そしてPHCブランドとしての再出発を経て、私たちは常に「変わるべきもの」と「変えてはならないもの」を見極めながら歩みを進めてきました。 会社の姿が変わりゆく中でも、私たちの揺るぎない強みは、一貫した品質へのこだわりにあります。
これは1966年から続くものづくりへの真摯な姿勢、現場で汗を流す社員の技と探究心に加え、近年ではDXやAIを活用した設計・生産プロセスの高度化、データに基づく品質保証やサービスモデルの進化により、私たちは時代に合わせて製品と体験価値の両面を磨き続けています。
これはまさに不易流行の精神そのものであり、60年の歴史を通じて受け継がれてきたバイオメディカ事業の揺るぎないDNAだと考えています。 社会や技術が大きく変化する今、「歴史と革新で、次のスタンダードを創る」という想いを軸に、新たな価値の創造に挑戦し続けます。
これは、60周年プロジェクトで社員とともに見つめ直した、私たちが大切にしてきた歩みと未来への指針です。 次の10年、20年に向けて、皆さんとともに成長し、さらに誇れる会社を創っていきたいと考えています。
改めまして、これまでのご愛顧に深く感謝申し上げますと共に、これからも当社に変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。
ライフサイエンス分野は、これからも革新を重ねながら、さらなる成長を続けていく領域だと考えています。
私自身、入社当初は品質保証部に配属され、短い期間ではありましたが、品質に対する基本的な考え方や取り組みを学び、多くの人とのつながりを得ることができました。この経験は、その後の仕事の大きな礎となっています。 その後は技術部に移り、一貫して「良いものづくり」にこだわり続けてきました。保存・培養・クリーン機器は、長い歴史の中で磨かれてきた、いわばライフサイエンスを支える「三種の神器」とも言える必須の技術・機器です。これらの製品開発に携われたことは、大きな誇りです。
私たちの変わらぬ姿勢は、既存分野を着実に進化させると同時に、新しい分野にも果敢に挑戦していくことです。 失敗を恐れるのではなく、学びとして次につなげていく――その積み重ねこそが、私たちの成長を支えてきました。
これからも、挑戦とチームワークで、次の時代のライフサイエンスに価値を提供し続けていきます。
CO₂インキュベーター誕生の年である1984年に入社して以来、ライフサイエンス領域の営業に携わってきました。 振り返って感じるのは、お客様や特約店の皆さまと、常に近い距離で仕事ができたことの大切さです。 メーカーは自社製品の特長を伝えがちですが、本当に重要なのは「お客様が求めているものは何か」を理解することです。
お客様が選んでいるのは製品そのもののみならず、ご自身の業務課題を解決するためのパートナーであるという意識が欠かせません。 そのために、お客様の仕事に興味を持ち、学び、現場で確かめながら知識を深め、課題解決につなげていく姿勢を大切にしてきました。
また、「答えは現場にある」という意識を持ち続けること、そして常に他社を意識し、自分たちが本当にお客様に喜ばれているかを問い続けることも重要だと考えています。 給与はお客様からいただいている――その自覚が、仕事の姿勢を支えてきました。 企業が継続して成長していくために欠かせないのは信用です。お客様や特約店様からの信用に加え、社内での信頼関係もまた、価値を提供し続けるための基盤になります。 一人では成し得ないことも、仲間を信じ、信じられるチームがあれば応えていける。
新しい視点を取り入れ、変化を恐れず挑戦を続けることで、バイオメディカ事業はこれからも発展していくと信じています。
これまでの歴史に思いを寄せ、敬意をもって受け継いでいくこと―― それは、今日という基盤を形づくってきた大切な礎です。その歴史に目を向けることなくして、未来へ歩みを進めることはできません。私たちは、日本にルーツを持つ企業として、過去を大切にし、そこから学ぶ文化を大切にしてきました。昨日を守り(保存)受け継ぐこと(培養)は、未来を育む力となります。そして「保存」と「培養」は、まさに私たちが顧客の皆さまに提供してきたソリューションの中核でもあります。
PHCbiが歩んできた60年。その歩みの中心には、絶えることなく燃え続ける情熱があります。この情熱こそが、PHCbiを突き動かし、製品の開発と改良を重ねてきた原動力です。その想いを、PHCブルーとともに、60周年記念ロゴの「60」に配した赤いエレメントに込めました。この情熱があったからこそ、60年の歴史が築かれてきたのです。
東京三洋電機は産業機器である冷凍ショーケースや冷水器などの生産を開始。このころ既に、独自の冷凍冷熱技術と機器に搭載する圧縮機は、他社の追従を許さない存在へと成長していました。
当時、アメリカメーカーしか手がけていなかった超低温フリーザーについて、「日本でつくれば必ず売れる」と確信し、開発が本格的にスタートし新たな事業領域を切り開く大きな一歩となりました。
CO₂濃度と湿度の安定化を目指し、コンプレッサー方式に挑戦した初代CO₂インキュベーターMCO-165。しかし振動の影響やセンサー信頼性の課題が顕在化し、改良に向けた重要な学びを残す結果となりました。
血糖値センサー技術を応用し、細胞の代謝をリアルタイムで連続測定する「LiCellMo™」を開発。非侵襲な観察を可能にし、細胞培養の進化に貢献しました。
独自のセンサーで細胞の代謝状態をリアルタイムに可視化し、培地交換を自動制御する装置。無菌性を保ちつつ最適な培養環境を維持し、細胞医薬品の品質と再現性を高度に向上させました。
三洋電機が培ってきた冷蔵庫づくりの技術と、西本産業が長年積み重ねてきた医療分野の知見が結びつき、医療現場のニーズに応える新たな製品が生まれ医療分野への扉が開かれました。
当時、病院や薬局から自動で薬を個別包装する装置を求める声があり、企画がスタート。お客様とともに仕様を検討し、製品化へとつなげました。
安全性・デザイン・省スペースを両立した業界初の陰圧式クリーンベンチを開発。独自の「中間の価値」と家電デザイナーによる意匠性で、新たな市場を切り拓きました。
未曾有の危機の中、ワクチン保管に不可欠な超低温フリーザーの迅速な供給体制を構築。AIによる生産効率化も実現し、全社一丸で「社会の公器」としての使命を果たしました。
ラボ機器の稼働データをクラウドで一元管理するIoTソリューション。リアルタイム監視や異常通知、故障予兆検知により、サンプルの品質管理と業務効率化を高度に実現しました。
ラボでみるバイオメディカ機器
わたしたちは、60年のレガシーを礎に、革新を重ねながら次のスタンダードを創り続けます。