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  6. 繁盛する診療所の10の戦略②

繁盛する診療所の10の戦略②

繁盛する診療所の10の戦略

6.業務標準化

患者さんに提供する医療サービスの品質を向上するためには、最適な業務手順を定め、すべてのスタッフにその手順を徹底していくことが重要です。かなめとなるのはマニュアルの作成と運用です。スタッフがマニュアルを読むのを面倒がって、『なかなか効果が上がらない……』という声も聞こえてきそうですね。

スタッフに活用されづらいのは、マニュアルに原因があるかもしれません。読むモチベーションをスタッフに喚起できるか、という視点でマニュアルをもう一度見直してみましょう。単に手順を列挙するのではなく、「こうすればうまくいく」というノウハウをしっかり記載すれば、マニュアルがスタッフの業務のよりどころとしてしっかりと機能するはずです。

7.スタッフの質向上

スタッフの能力を引き出し、業務品質を向上させることも、優れた医療サービスを提供するために欠かすことのできない要素です。「目標」、「行動」、「評価」、「報酬」、「課題」、「教育」といったプロセスを循環させることで、スタッフをさらなる高みへと導くよう意識しましょう。

スタッフの目標を定めるときには、「1.計画的行動」でASCSフレームワークを活用して策定した診療所の計画が大きな指針となります。この計画をブレークダウンして、どのような人材育成を行うべきかを考えます。職員の教育・評価も同様です。スタッフを評価する際に重要となる指針が、「規律」、「協調」、「積極」、「責任」。

これらの一定の基準を元に、公平公正な評価をしていきます。これにより、診療所としての方針と人材育成とを整合させることができるのです。

スタッフの質向上

8.プロモーション

現代のプロモーション戦略を考えるとき、SNSの存在を無視することはできません。若年層への訴求に有効な
のは言うまでもありませんが、今やSNSの利用者は若者だけにとどまらず、幅広い年齢層にアピールすることができます。

どのような内容を発信していくべきかを検討する際には、「4.健康倶楽部組成」や「5.地域への露出」でご説明したように、患者・地域住民への情報提供や他の病院・診療所・介護施設・商店街等との連携を強化するという視点をしっかりと意識しましょう。

9.在宅への展開

厚生労働省が「地域包括ケアシステム」の実現に向けて取り組みを進めるのにともない、多くの医療機関も在宅医療を展開すべく、準備を整えています。これからは患者さんが診療所を訪れるのを待つだけではなく、診療所の側から地域に足を運ぶことがますます重要になっていくのです。

訪問介護ステーションやケアマネージャーとの連携を深め、事業を拡大していくのも一つの方法です。今後最も盛んに議論が進む領域とみられる在宅医療。自院としてどのような戦略を進めるか、早期に検討を始めましょう。

在宅への展開

10.資金留保

安定した経営を支えるのは、十分な資金力です。無駄な経費を使わずに計画的な資産形成を行い、資金を増やしていくことは、すべての組織経営の基本であり、診療所も例外ではありません。ASCSを活用した定量的な計画策定の手法をご紹介してきましたが、その達成度を測る最大の指標が収益なのです。思ったほど収益が伸びないときにはそれぞれのプロセスを確認し、改善計画を策定して実行することで、PDCAサイクルを効果的に回していきます。

利益とは、診療所に対する患者さんからの評価であり、新たなサービス等を展開するための基盤となるものです。すべての職員が利益を意識して診療所の業務を推進し、今後さらに充実した医療を提供できるようにしましょう。

最後に

今回は診療所が繁盛するための10のポイントをご紹介しました。

診療所が他院との差別化を図るために、スタッフの質を向上させてサービス面をあげたり、地域住民のためにセミナーやイベントを行ったりすることの重要性がわかりました。解説したポイントを参考に、経営の多角化や他院との差別化を図り、診療所経営の発展を目指してみてはいかがでしょうか。

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