なぜ内臓脂肪測定が
必要なのでしょうか?Why visceral fat measurement?
21世紀の国民健康運動として、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病を早期に発見し、早期対策に結びつけるために特定健康診査や特定保健指導が2008年から導入され、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)該当者や予備群発見の検査が導入されてきました。
また、日本糖尿病学会においても2022年に2型糖尿病患者に対して、BMI 25kg/㎡以上を〈肥満〉、未満を〈非肥満〉とし、治療薬の選択を行うコンセンサスステートメントが策定されました。

同じBMIでも内臓脂肪を測ってみると、
その面積は人によってこんなに違います。

内臓脂肪が100㎠を超える人は、内臓脂肪型肥満と言われます。
内臓脂肪が多い人ではインスリン抵抗性が高まるため、糖尿病治療において薬剤選択に注意が必要です。
そのため、BMIだけで判断するのではなく、きちんと内臓脂肪を測定することが重要です。
内臓脂肪計(EW-FA90)は、内臓脂肪面積を「見える化」し、
一人ひとりに合わせた治療をサポートします。
内臓脂肪計 EW-FA90医療機器承認番号 22500BZX00522000
内臓脂肪蓄積の目安である腹囲の測定を行うと同時に内臓脂肪面積を測定することで、腹囲基準だけでなく、内臓脂肪面積も参考にした治療方針を検討できます。

3つの特長Features
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1特別な検査スペースは
必要ありません腹部を出すだけで測定できます。
立ったまま測れるので、少ないスペースでも測定が可能です。コンパクトな収納で、必要な場所へ持ち運びできます。
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2被ばくの心配なく、
内臓脂肪面積を測定できます腹部生体インピーダンス(BIA)法を応用し、内臓脂肪に起因する腹腔内抵抗値を直接測り、内臓脂肪面積を算出します。X線CT画像解析による内臓脂肪面積測定と異なり、X線を使用しないため、被ばくの心配がありません。
へそ部と背部の電極間に交流微電流を流し、側腹部で発生した電圧Vから、へそ高位での腹腔内抵抗値を測定します。
腹腔内抵抗値は主要体積を占める内臓脂肪の抵抗からほぼ構成され、腹部全断面積に対する内臓脂肪面積の比率を反映します。
この腹腔内抵抗値に、腹囲から算出した腹部全断面積を掛け合わせて内臓脂肪面積を算出しています。 -
3X線CT画像解析と強い相関性があります
X線CT画像解析による内臓脂肪面積と内臓脂肪計(EW-FA90)による内臓脂肪面積の推定値とは、相関係数0.81の強い相関性があることが確認されています。
本装置とCT法との相関:内臓脂肪面積
- 実施時期:2010~2011年
- 対象者 :内臓脂肪蓄積に関連する疾病を有する患者、
他の疾患を有する患者および健常人
測定方法How to measure
かんたん操作で、
内臓脂肪面積と腹囲を同時に計測
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1測定前の準備
本体とベルトをつなぎ電源を入れます。
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2ベルトを巻く
腹部を出し、ベルトを装着して、電極ユニットを合わせます。
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3パッドを貼る
ベルトの目盛を読み、パッドを貼り、導子コードを接続します。
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4測定する
「腹囲測定」続いて、「内臓脂肪測定」を行います。
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56秒で測定結果
実際の測定手順を動画でご覧ください
再生時間 / 1:13
製品仕様Product details
- 販売名
- 内臓脂肪計 EW-FA90
- 医療機器承認番号
- 22500BZX00522000
- 類別
- 機械器具「21」 内臓機能検査用器具
- 一般的名称
- 体成分分析装置
- 医療機器の分類
- 管理医療機器
- 使用対象者
- 医療従事者
- 電源
- ACアダプタ: AC100V 50-60Hz 23VA
本体: 6V 1.0W - 電源保護形式
- クラス Ⅱ
- 装着部の分類
- BF形装着部
- 通信インターフェース規格
- USB(ユニバーサル・シリアル・バス)
- 主な構成
- 内臓脂肪計本体: 1台
ベルトS、ベルトM、ベルトL: 各1本
パッド: 30枚
USBケーブル: 1本
ACアダプタ: 1個
データ通信仕様書
収納ケース: 1個 - 使用環境
- 温度: 10~40°C、
湿度: 30~80% - 保存環境
- 温度: −20~50°C、
湿度: 10~95%(結露なきこと)
(パッドのみ 温度: −20~35°C、湿度: 10~80%) - 外形寸法
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- 本体:
約260mm(幅)×約65mm(高さ)×約152mm(奥行) - ベルトS:
約542mm(幅)×約45mm(高さ)×約60mm(奥行) - ベルトM:
約692mm(幅)×約45mm(高さ)×約60mm(奥行) - ベルトL:
約992mm(幅)×約45mm(高さ)×約60mm(奥行) - 収納ケース:
約500mm(幅)×約360mm(高さ)×約155mm(奥行)*突起部除く
- 本体:
- 質量
- 本体: 約0.7kg
ベルトS: 約0.29kg
ベルトM: 約0.31kg
ベルトL: 約0.35kg
収納ケース(本体、付属品等を全て収納した総質量): 約6.1kg
よくあるご質問FAQ
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市販の体組成計で測る内臓脂肪とはどこが違いますか?
市販の体組成計は、手足から全身に微弱な電流を流して測定した全体脂肪率や、身長・体重から統計的に内臓脂肪量を推定し、その大小をレベル化表示したものです。 内臓脂肪計は、腹部に微弱な電流を流して直接内臓脂肪に起因する抵抗を測定するので、より正確に測ることができます。また、CT検査の結果表示方法と同様に、内臓脂肪面積を表示します。
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側腹部のパッドは、何回まで使えますか?
1回ごとの使い捨てとなります。1回使用したパッドでは、粘着力の低下などにより正確な測定ができないことがあります。再使用はお控えください。
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内臓脂肪計を使って測定するには何か資格が必要ですか?
医療従事資格者が使用対象者になります。具体例としては、公的な医療資格所持者である医師、保健師、看護師、放射線技師、臨床検査技師、歯科医師、歯科衛生士、薬剤師、管理栄養士等です。
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診療報酬について教えてください。
診療報酬はついておりません。地方厚生(支)局へ所定の様式にて届け出を行い、かつ、院内掲示などの厚生労働省からの通達に記載の対応を行うことにより、保険外併用療養制度が適用されます。内臓脂肪測定費用については、患者様から費用の徴収(自費)を行うことができます。
参考資料(最新の情報は厚生労働省ホームページなどでご確認ください):
「「療担規則及び薬担規則並びに療担基準に基づき厚生労働大臣が定める掲示事項等」及び「保険外併用療養費に係る厚生労働大臣が定める医薬品等」の実施上の留意事項について」の一部改正について(令和4年3月4日保医発0304第5号)
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