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リフィル処方箋、2023年12月より電子処方箋に対応

2023年より運用が開始された電子処方箋に、新たにリフィル処方箋への対応もなされました。今回のコラムでは、リフィル処方箋の概要や電子処方箋導入後の運用についてご紹介します。

リフィル処方箋とは?

リフィル処方箋とは、医師の判断のもと、繰り返し利用することのできる処方箋です。症状が安定している患者さんを対象に、使用回数の上限(3回)、および1回あたりと全体での投薬期間を医師が判断して発行します。
リフィル処方箋の使用期間中であれば、患者さんは医療機関を受診することなく薬を受け取ることができます。時間等の制約がある患者さんにもより柔軟に対応できる仕組みであるだけでなく、医療機関側にも業務負荷の軽減などのメリットをもたらします。

電子処方箋導入後の運用イメージ

リフィル処方箋が電子処方箋に対応すると、調剤はどのように行われることになるのでしょうか。今回は、患者さんが電子処方箋の利用を選択し、電子処方箋・リフィル処方箋に対応する薬局で調剤を受けるケースを中心にご紹介します。
医療機関での診察後、医師は電子処方箋を作成し、患者さんに処方内容の控えを発行します。その後、患者さんは薬局を訪れます。リフィル処方箋が電子処方箋で発行され、調剤を受ける場合、患者さんは電子処方箋・リフィル処方箋に対応した薬局を利用する必要があることにご注意ください。
薬剤師は電子処方箋管理サービスから電子処方箋を取得し、患者さんの薬剤服用歴なども確認したうえで調剤を行います。患者さんに薬を渡し、服薬指導とともに次回調剤予定日を伝えます。その際には薬局の独自様式等を使用しますが、処方内容控えやマイナポータルでも確認が可能です。
その後、薬局は調剤結果を電子処方箋管理サービスに登録します。2回目以降も基本的な流れは同じです。また、2回目以降、患者さんが異なる薬局を利用したとしても、薬局は前回までの調剤結果が付加された電子処方箋を取り込むことができます。
なお、リフィル処方箋への対応に伴いフォーマットも若干変更されます。

今回は、電子処方箋のリフィル処方箋対応について、運用時の業務フローなどをご紹介しました。電子処方箋にさまざまな機能が付加されることで、多様なシーンに対応できるようになり、さらなる利便性の向上が期待されます。今後の展開にもぜひご注目ください。

※今後の電子処方箋の厚生労働省による仕様の進捗により、内容が変わる場合はございます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/denshishohousen.html
電子処方箋ページ(厚生労働省)(https://www.mhlw.go.jp/stf/denshishohousen.html)の内容をもとに、ウィーメックス株式会社で独自に解釈、編集したものです。