初心者でも分かる!電子処方箋とは

目次

  • 01 電子処方箋とは?
  • 02 電子処方箋の仕組み
  • 03 処方から調剤までの流れ
  • 04 電子処方箋を利用するには?
  • 05 患者さんから見た電子処方箋のメリット
  • 06 メリットと運用イメージ 病院・診療所編
  • 07 メリットと運用イメージ 薬局編
  • 08 電子処方箋を始めるにあたって準備するもの

電子処方箋とは?

電子処方箋とは、「処方箋」を現状の紙ではなく、デジタルデータで運用する仕組みのことです。オンライン資格確認等システムで、患者さんの同意のもと、全国の医療機関・薬局における過去3年間の薬剤情報と、直近での処方・調剤結果を参照できるようになります。さらに重複投薬や併用禁忌の確認機能も提供されます。令和5年(2023年)1月に運用が開始される予定です。

電子処方箋の仕組み

電子処方箋は、今までの紙でのやりとりしていたデータを電子化し、クラウド上に構築する「電子処方箋管理サービス」を介して、医療機関・薬局間での処方・調剤情報や、その疑義照会等の情報連携を可能としています。さらに、その患者さんの全国の医療機関・薬局での過去の薬剤情報も参照することができるので、質の高い医療サービスの提供が期待できます。

電子処方箋の仕組み

電子処方箋の仕組み まとめ

  1. point1

    従来、紙の処方箋に記入していた処方内容と調剤内容が電子化される

  2. point2

    処方内容と調剤内容を管理するシステム「電子処方箋管理サービス」をクラウド上に構築し、本システムを経由して医療機関・薬局間で情報をやりとりし、その患者さんの電子処方箋の情報が蓄積される

  3. point3

    電子処方箋管理サービスは、マイナポータルや電子版お薬手帳アプリとも情報を連携する(予定)

処方から調剤までの流れ

電子処方箋を利用した場合の処方から調剤・服薬指導までの流れは以下の通りです。

  1. 病院・診療所

    処方箋の発行(病院・診療所)

    電子的に処方箋を交付します。
    医師は電子処方箋管理サービスを利用して、患者さんの容体と過去の処方・調剤情報を参考に、処方内容を決定し、電子処方箋として登録します。登録後、電子処方箋管理サービスから医療機関に交付される引換番号を患者さんに通知します。

  2. 薬局

    処方箋受付・服薬指導(薬局)

    マイナンバーカードあるいは健康保険証と引換番号により、電子処方箋管理サービスから、対象の電子処方箋を確認して調剤を実施します。その際、電子処方箋管理サービスを利用して、過去の処方・調剤情報や重複投薬、併用禁忌を確認します。また調剤結果や必要に応じて疑義照会も電子処方箋管理サービスに登録するので、医師との情報提供、連携が可能となっています。

  3. 病院・診療所・薬局

    調剤記録・保管(病院・診療所・薬局)

    処方箋は電子的に保存が可能です。調剤済み電子処方箋は原本保管(電子署名)の扱いとなります。
    また、調剤結果等の医師等への情報提供が電子的に可能です。

電子処方箋を利用するには?

電子処方箋を利用するには、オンライン資格確認の導入が必要です。詳しくはこちらをご覧ください。

患者さんから見た電子処方箋のメリット

電子処方箋は、直近に処方・調剤された情報を含む医療情報が、全国の保険医療期間・保険薬局で共有されるため、よりの質の高い医療の提供が受けられます。

  • 生活環境の変化により医療機関や薬局を変更した場合も、診療の継続性が確保されます。
  • 事故や災害などの緊急時でも、常用している薬を医療関係者が容易に把握することができます。
  • 自分の医療や薬剤情報が蓄積され、自己管理に役立ちます。
  • 電子処方箋を取り扱い薬局に事前送付することで、薬局内で長時間待たずに調剤を受けることができます。

患者さんが電子処方箋を
利用するメリット

  1. point1

    複数の医療機関・薬局間での情報の共有が進むことで、実効性のある重複・投薬防止等や
    より適切な薬学的管理が可能になるため、患者さんの更なる健康増進に貢献

  2. point2

    患者さん自らが薬剤情報をトータルで一元的に確認することができ、服薬情報の履歴を管理できるとともに、必要に応じて医療機関、薬局等から各種のサービスを受けることが可能

  3. point3

    処方箋原本を電子的に受け取ることが可能となり、オンライン診療・服薬指導の更なる利用促進に貢献

電子処方箋のメリットと運用イメージ 〜病院・診療所編〜

1)処方箋の発行

処方箋が電子化することによって、患者さんが薬局に持参する紙の処方箋をなくしてしまうという事態が減少します。また、処方箋の印刷にかかっていたコストも大幅にカットすることが可能です。
マイナポータルを活用して処方・調剤情報やレセプトの薬剤情報をトータルで一元的に確認することもできます。

2)情報の参照と共有

複数の医療機関・薬局間での情報の共有が進むことで、重複投薬防止等が可能となります。また、統一フォーマットでのやり取りにすることで、疑義照会や調剤情報の確認等の負担が軽減されます。
直近の処方情報とともに、オンライン資格確認等システムから入手できる薬剤情報等を参照することにより、質の高い医療の提供をすることができます。

3)調剤情報の伝達

薬局の調剤業務の結果を医療機関に戻すことで、「次の処方情報の作成の参考にする」という情報の有効利用が可能となります。伝達が容易になったことで医療機関と薬局の情報共有が進み、患者さんにとってより適切な薬学的管理が可能になります。

病院・診療所が電子処方箋を
導入するメリット

  1. point1

    患者さんの直近の処方・調剤情報を確認することができ、リアルタイムでの薬局との情報連携も可能となるので、質の高い診察・処方が期待できる

  2. point2

    医療機関・薬局を跨いで、患者さんに対し処方・調剤された薬剤の情報をもとに、電子処方箋管理サービスで重複投薬等チェックを実施することで、より実効性のある重複投薬防止が可能

  3. point3

    統一フォーマットでのやり取りに加え、薬局への伝達事項が充実することによって、疑義照会件数の削減が期待

電子処方箋のメリットと運用イメージ 〜薬局編〜

1)電子処方箋の受付と調剤

処方箋受け入れ時に、調剤に関する入力等の労務が軽減されます。また、処方箋の偽造や再利用を防止することが可能です。

2)情報の参照と共有

複数の医療機関・薬局間での情報の共有が進むことで、重複投薬防止等が可能となります。また、統一フォーマットでのやり取りにすることで、疑義照会や調剤情報の確認等の負担が軽減されます。
直近の処方情報とともに、オンライン資格確認等システムから入手できる薬剤情報等を参照することにより、質の高い医療の提供をすることができます。

薬局が電子処方箋を
導入するメリット

  1. point1

    患者さんの直近の処方・調剤情報を確認することができ、リアルタイムでの医療機関との情報連携も可能となるので、質の高い調剤業務が期待できる

  2. point2

    調剤結果や処方医への伝達事項を電子処方箋管理サービス経由で簡単に伝達が可能

  3. point3

    電子処方箋管理サービスから処方箋をデータとして受け取ることで、 システムへの入力作業等の作業を削減し、事務の効率化が期待。紙の調剤済み処方箋のファイリング作業、保管スペースを削減が可能

電子処方箋を始めるにあたって準備するもの

  • オンライン資格確認の導入
  • 電子処方箋の利用登録
  • 顔認証カードリーダの改修(各ベンダーにお問い合わせ)
  • 医師資格証(HPKIカード)もしくは薬剤師資格証(HPKIカード)の申請
  • 電子処方箋利用申請(ICカード(HPKIカード)発行申請完了登録後)
  • ICカードリーダ及び専用ソフトウェア(ドライバ等)
  • 電子処方箋管理サービス連携ソフトウェア(各ベンダーにお問い合わせ)
  • 電子処方箋セキュリティアセスメント(リスク対策含む)の実施(詳細は各ベンダーにお問い合わせ)

関連リンク

以下のページでも、電子処方箋について詳しく解説していますので、よろしければご覧ください。

※今後の電子処方箋の厚生労働省による仕様の進捗により、内容が変わる場合はございます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/denshishohousen.html
電子処方箋ページ(厚生労働省)(https://www.mhlw.go.jp/stf/denshishohousen.html)の内容をもとに、PHC株式会社で独自に解釈、編集したものです。