自主調査結果

クリニック向け

【2023年8月実施】電子処方箋の関心度調査

全国の20代〜70代の開業医200名、勤務医800名(計1,000名)を対象に電子処方箋の関心度についてリサーチを実施いたしました。

調査概要

調査月  :
2023年8月
年代の内訳:
開業医…
20代3.1%、30代10.1%、40代21.9%、50代32%、60代29%、70代3.9%
勤務医…
20代0%、30代6%、40代12.5%、50代34.5%、60代43%、70代4%
有効回答数:
1,000名
調査パネル:
外部調査会社のアンケートパネルを使用
(ウィーメックス株式会社調べ GMOリサーチ プラットフォーム利用の調査)

電子処方箋の関心度調査

今回の調査結果では、開業医の電子処方箋制度スタートに対する認知度は79%、勤務医は50.8%という結果になりました。
2022年12月の調査から比較すると、開業医の未認知層の推移は74%から79%へ微増という結果でした。

電子処方箋の認知度

電子処方箋制度がスタートしてることを知っているかお聞きしました。
開業医は前回調査から5%認知度が上昇し、勤務医も前回より認知度が9%増加しました。

制度スタートの認知

電子処方箋の内容について認知度の高さを調査したところ、開業医は44%、勤務医は27%が内容についても認知しており、前回調査に比べて未認知層が減ってきています。内容の認知については制度スタート後も認知度が横ばいのため、更なる周知活動の必要性を感じる結果となりました。

HPKIカードの認知率と保有状況

HPKIカードの認知

HPKIカードの認知率と保有状況についてお聞きしました。
開業医の41.5%がHPKIカードを認知しており、勤務医は23.8%がHPKIカードを認知しているという結果でした。HPKIカードを認知している人の中でも、特に開業医のHPKIカードの保有率は申請中も含めると6割を超える結果となりました。
前回調査と比べて認知率、保有率ともに着実に増えており、開業医は電子処方箋の導入意向、態度変容も着実に進んでいることがわかりました。

電子処方箋の導入意欲の高さ

電子処方箋の導入意欲の高さ

電子処方箋の導入意欲の高さについてお聞きしました。
前回の調査まで最も多かった「あまり導入したくない」という開業医の回答比率は変動がなく、「導入を検討している」層や「様子見したい」と回答した層が導入済みに流れていることがわかりました。

電子処方箋の導入を様子見している理由

電子処方箋の導入を様子見している理由もお聞きしました。
様子見の理由として多かった回答は、「メリットを感じない」というものでした。

電子処方箋の導入について気になっているポイント

開業医を対象に、電子処方箋の導入について気になっているポイントをお聞きしました。
運用後のイメージや運用方法が湧いておらず、メリット・デメリットが把握できていないという問題点がわかりました。

電子処方箋の導入後の感想

開業医の電子処方箋導入後の感想

電子処方箋導入後の感想をお聞きしました。上記は開業医の結果です。
最も多かった回答として「受付業務が効率化した」、「導入前と変化なし」、「処方や調剤情報の確認ができた」の3つが同率に並びました。

勤務医の電子処方箋導入後の感想

上記は勤務医の電子処方箋導入後の感想です。
結果は開業医と同じ回答が上位にきましたが、「受付業務が効率化した」が最も多い回答となりました。
開業医、勤務医の回答結果から、電子処方箋導入のメリットは受付業務が効率化される部分であることがわかりました。

電子処方箋導入意欲の向上調査(補助が出る場合)

補助金認知

電子処方箋導入に際し、補助金が出ることを知っているか開業医のみを対象にお聞きしました。
認知率は前回調査から46%に上昇し、補助金の制度を知らない開業医はまだ多いものの、確実に認知度が上がっていることがわかりました。

導入意向の変化

電子処方箋導入に際し、補助が出る場合は導入意欲が向上するか開業医のみを対象にお聞きしました。
補助が出ても、「導入しない意向」の層は59%いることがわかりました。

電子処方箋の内容に対する知識の高さ

電子処方箋の内容に対する知識の高さ

電子処方箋の内容についてどのくらい認知されているかお聞きしました。
HPKIカードの必要性、重複投薬チェックができることなど運用必須要件の知識に関する認知は4割強という結果でした。
その他の細かいメリットは、医師にとってはメリットと感じづらかったり、活用方法のイメージが湧いていないことがわかりました。