
《ここがポイント!》
- 令和7年度調査によると、患者の46%に残薬があり、60歳以上が60%超を占める。
- 残薬相談先は薬剤師78%、医師8%。患者の67%は「整理不要」と考え、整理意欲は低い。診療所の85.5%がお薬手帳を確認し、61.3%が全処方薬を聴取。一方、処方見直し理由の文書記載や薬局・病院との情報共有など踏み込んだ対応は30%未満。
- 院内でポリファーマシー評価や処方ルール策定を行う診療所は10%未満で、地域連携の中心的役割を担う例はほとんどない。
-
-
小規模診療所の残薬管理、ポリファーマシーの取り組みの現状とは?
近年、地域の高齢化が進展し、外来および在宅患者も含めてお年寄りの患者に残薬が目立つようになりました。患者の自宅での残薬状況や、診療所における現在のポリファーマシーの取り組み状況等が分かる情報があればご教示ください。
-
まず患者票を基に行われた「令和7年度 薬局および医療機関における薬剤師の業務実態調査」の調査結果について紹介します。
自宅に残っている薬が「ある」と答えた人は46%、「ない」は49%と、ほぼ半数ずつでした。残薬が「ある」と回答した人のうち、約75%は2週間分以下の少量で、2週間分を超える残薬がある人は25%でした。
残薬について相談しやすい相手としては、薬剤師が78%と最も多く、医師は8%にとどまりました。また、残薬の整理に対する考え方では、「意図した残薬(震災用等の予備)であり、整理不要」と考える人が67%と多数を占め、「整理したい」と答えた人(18%)を大きく上回っており、患者側の残薬整理への意欲はあまり高くないことが分かります。
年齢別に見ると、残薬があると答えた人の60%以上が60歳以上で、高齢になるほど残薬が多くなる傾向が見られました。
次に「令和7年度 入院・外来医療等における実態調査」を基に、診療所でのポリファーマシー対策の状況を見ていきます。
外来調査では、診療所全体のうち、「診察時にお薬手帳を確認している」ところは85.5%と多く、患者に処方されている全ての医薬品を、診察時に聴取している診療所も61.3%に上りました。
一方で、処方内容の見直し理由を文書に記載したり、薬局や病院と情報共有を行ったりするような、より丁寧で踏み込んだ対応になると実施率は大きく下がり、30%未満にとどまっています。
院内でポリファーマシーの状況を評価している診療所や、処方ルールを定めている診療所、地域の研修に参加している診療所はいずれも10%未満で、地域全体で対策を進める中心的な役割を診療所が担っている例はほとんど見られませんでした。
(2026年2月12日時点での情報に基づき作成)
-
小規模診療所の残薬管理、ポリファーマシーの取り組みの現状とは?
※現場の先生方から実際にあった質問に対し、日本経営コンサルタントをはじめとした医院経営の有識者が回答しています。
質問の内容については、先生ご個人の特定を避けるため、ニュース提供元の日本経営社が一部改変した部分がございます。予めご了承ください。
イベント・セミナーEVENT&SEMINAR
お役立ち資料ダウンロード
-
クリニック経営 医師 事務長
【2026年度診療報酬改定】戦略的加算取得のための医療DX―データ活用が変える加算運用―
-
クリニック経営 医師 事務長
課税所得2,000万円が分岐点? 医療法人化の判断ガイド
-
クリニック経営 医師 事務長
データに基づくかかりつけ患者増加のための実践ガイド
-
クリニック経営 医師 事務長
レセプト請求ガイド 返戻・査定を減らすためのレセプト請求の攻略
-
クリニック経営 医師 事務長
事例から見る「トラブルを少なくする労務管理のコツ」
-
クリニック経営 医師 事務長
新型コロナウイルスのクリニック経営への影響
-
クリニック経営 医師 事務長
ニューノーマルで求められる外来環境の作り方

