
《ここがポイント!》
- 2026年1月から「病院船」の運用が開始。2025年3月に閣議決定された計画に基づき、大規模災害時に被災地近くの港へ派遣し船内治療や患者搬送を行う。
- 当面は民間フェリーを借り上げて活用。26年度から医師・看護師向け研修制度を新設し、狭い通路や医薬品保管制限など船内特有の環境への適応を図る。
- 研修受講者情報を都道府県と共有し、4-5年で段階的に増員。将来的には専用病院船保有も構想。済生丸など既存診療船の取り組みへの支援も期待される。
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2026年1月から開始される「病院船」の運用について、医師・看護師向け研修の内容や課題を教えてください。
国は2026年1月から大規模災害に備え、「病院船」の運用を始めます。あわせて、医師や看護師向けの研修制度を新たに開始するとニュースで知りました。
私は小規模診療所を運営している開業医ですが、病院船への参加に非常に興味があります。大型船での有事の初動対応が本当に円滑にできるのか不安もありますが、「病院船」がどのように運用されるのか、研修制度の内容も含めて教えてください。
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病院船の整備を進めるための「災害時等における船舶を活用した医療提供体制の推進に関する計画」は、2025年3月18日に閣議決定されました。
当時の石破茂首相は、報道によると「船舶活用医療推進本部」の会合で、2026年1月の運用開始に向けて、体制整備を万全に進めるよう指示したとされています。
政府は、病院船を災害時だけでなく、感染症対策などにも活用することを想定しています。病院船の必要性は、東日本大震災や新型コロナウイルス感染症の流行をきっかけに強く認識されるようになり、2021年には議員立法により、「災害時等における船舶を活用した医療提供体制の整備の推進に関する法律」が成立しました。
病院船は大規模災害が発生した際、被災地近くの港に派遣され、船内での治療を行うほか、被災地外の医療機関へ患者を搬送する役割を担います。ただし、国の試算では大型の病院船を新たに建造するには非常に高額な費用がかかるため、当面は民間のフェリーなどを借り上げて活用する方針です。
2026年度から始まる研修制度は、医師や看護師が船内という特殊な環境に慣れることと、災害時に速やかに医療スタッフを確保できる体制を整えることを目的としています。船内では、通路が狭く曲がり角が多いことや、医薬品の保管量が限られるなど、陸上の医療機関とは異なる点が多く、こうした環境に事前に慣れてもらう必要があります。
また、研修を受けた医療従事者の情報を都道府県と共有し、4~5年かけて段階的に受講者を増やしていく計画です。船内では、車両甲板にテントを設置するなどして病床として活用する予定で、将来的には国が専用の病院船を保有する構想も示されています。
なお、米国などの海外では、大型病院船は戦場での医療支援を目的として整備されており、海軍が管轄するのが一般的です。
一方、日本には、済生会が運航する瀬戸内巡回診療船「済生丸」のように、離島や過疎地域を巡回し、長年にわたって高齢者を中心としたへき地医療や予防医療を支えてきた実例があります。
済生丸は災害時の医療支援も役割の一つとしており、このような小規模な診療船の取り組みについても、今後あらためて評価し、国によるさらなる支援が期待されます。
(2026年2月12日時点での情報に基づき作成)
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2026年1月から開始される「病院船」の運用について、医師・看護師向け研修の内容や課題を教えてください。
※現場の先生方から実際にあった質問に対し、日本経営コンサルタントをはじめとした医院経営の有識者が回答しています。
質問の内容については、先生ご個人の特定を避けるため、ニュース提供元の日本経営社が一部改変した部分がございます。予めご了承ください。
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