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医療テック記事 医師 事務長 2021.01.14
温故知新!木材の遊びから発明された「聴診器」
病人の体内に異音があるということは、古代ギリシアの医聖ヒポクラテスによって解明されていた。以来19世紀まで、医者は患者の胸に直接耳をあてて聴診するのが当たり前だった。しかしこの診察方法は、女性には抵抗があった。<br> 1816年のこと、フランス人医師ルネ・ラエンネックは、心臓病の若い女性患者を診察していた。聴診を恥ずかしがる女性患者を目のあたりにして、なんとかできないものかと思案していたところ、往診途中で子どもたちが木材信号で遊んでいるのを目撃したという。木材信号とは、長い棒の両端に立って、片方が棒の端を引っかいた音をもう片方が棒に耳をつけて聞きとる遊びである。そのとき、ラエンネックに天啓が舞い降りた。すぐさま病院に向かい、手近にあった紙束を丸めて女性患者の胸にあててみると、思ったとおり従来よりもはるかに明瞭に心臓の動く音が聞こえた。これが、聴診器の発明の起源だといわれている。
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医療テック記事 医師 事務長 2021.01.14
温故知新!浣腸器+針でつくられた「注射器」の原型
現在の注射器の原型を考案したのは、フランス・リヨンの外科医シャルル・ガブリエル・プラヴァーズだといわれている。それまでの浣腸器を改良して、先端に中空の針をつけた注射器を発明したのは1851年(嘉永4)のこと。<br> しかし、この注射器は、内筒に刻まれたネジ山に沿ってハンドルを回しながら薬液を注入するというシロモノだった。片手で操作することができないため、どうしても注入が不安定にならざるを得ず、残念ながら実用性には乏しかったという。<br> その2年後にプラヴァーズの注射器の欠点を克服して現在の注射器に近いピストン式の注射器を開発したのが、イギリス・エディンバラの開業医アレクサンダー・ウッドである。彼がモルヒネを皮下注射して、世界で初めての局部麻酔に成功したのは1853年(嘉永6)のことで、ちょうど日本ではペリーが来航した年だった。
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クリニック経営 医師 事務長 2021.01.14
医療コミュニケーション「傾聴スキルをアップ」
疾患や症状に合った薬の選択と与薬、体位変換による褥瘡予防など、私たち医療者は患者さんの心身の不調を回復へと導くために、キュア(治療)やケア(看護)を提供します。そうしたキュアやケアの質を高めるうえで医療者に求められるものというと、皆さんはどのようなものを思い浮かべるでしょうか? 例えば薬剤師ならば患者さんからの問い合わせに的確に回答することができる薬剤に関する豊富な知識、看護師ならば患者さんの症状に合わせた食事介助術などが挙げられるかもしれませんね。そのような各医療職固有のものとともに、職種の違いを問わず必要とされるものがあります。医療者と患者さんの間で交わされるコミュニケーション能力、すなわち“医療コミュニケーション能力”です。
#マネジメント
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クリニック経営 医師 事務長 2021.01.14
医療コミュニケーション「注意を払うべき“話し言葉”」
医療者と患者さんの間で交わされる“医療コミュニケーション”。患者さんの状態を的確に把握したり、治療情報を患者さんに正確に伝えたりするために、医療者サイドから言葉を発する機会は少なくありません。そうした際に使う“話し言葉”の中には、注意を払うべきものが幾つかあります。<br><br> 例えば質問形式。質問形式は大きく分けると、「どんな」「どのように」など、質問をされた人が自由に答えることができる「オープン・クエスチョン」と、「○○ですか?」など、「はい」「いいえ」といった限られた選択肢から答える「クローズド・クエスチョン」の2つがあります。
#マネジメント
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クリニック経営 医師 事務長 2021.01.14
リーダーとして、心身のコンディションを維持するために
現代社会は、長寿高齢化がすすむ一方で、昔ながらの生活習慣が崩れ、過食や運動不足、ストレスなどにより体調をこわす人も増えているようです。リーダーとして、心身のコンディションを維持するためのポイントをお伝えします。
#マネジメント
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クリニック経営 医師 事務長 2021.01.14
人を育て、夢を実現する リーダーシップと危機管理
職場の危機管理を考える時、よく話題になるのは「集中力の欠如」をどうしたらいいかということです。集中力とは、「意識を集中させてしっかり見る」ということですが、気をつけているつもりでも見落としがあったり、いつの間にか意識が散漫になりがちです。<br> そこで、工夫したいのは「目(眼)」の使い方です。現代人の目は、視力でいえばせいぜい1.5程度。視野もそうたいしたものではありません。そこで、もっとすぐれた働きを持つ「鳥」「虫」「魚」の眼を、自分の中に意識するのです。
#マネジメント
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クリニック開業 医師 事務長 2020.09.11
クリニック・医院開業後の集客の秘訣
開業を考える先生にとって「開業後に患者さんがくるのか」という点はとても気になるポイントだと思います。もちろん開業をしてみないとわからない部分もありますが、マーケティングを行うことにより対策をすることができます。本稿では主に開業後の集患の秘訣について解説をします。
#開業直後の悩み
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クリニック開業 医師 事務長 2020.08.07
開院後3ヶ月が勝負の期間
長い準備期間を経てクリニック開院にこぎつけた時、先生方はきっと達成感で一杯になることでしょう。開業地の選定や資金の調達など、多くの課題を乗り越えて来たのですからそれは当然です。しかし、開業とは言うまでもなくゴールではなくスタート。クリニック経営という厳しい大海へ向けて船を漕ぎ出したわけですから、ここで満足して燃え尽きてしまってはスタッフも困ります。それに開業してからしばらく、とりわけ開院直後3ヶ月の間は新規クリニックにとって勝負所の期間だと言われています。経営者としては気を抜けないどころか、準備期間以上の努力が必要となるかもしれません。そこで今回のコラムは、なぜ開院後3ヶ月が重要なのか、というテーマでお伝えしていきます。今まさに独立のため悪戦苦闘している先生は「開業後のことまで気が回らない」と思われるかもしれません。ですがスタートダッシュの機を逸すれば、その影響は意外と長く続くもの。クリニックの明るい未来のためにも一読をお薦めします。
#開業直後の悩み
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クリニック開業 医師 事務長 2020.08.07
患者との接し方でクリニックの評価や口コミは変わる!
外食がお好きな先生であれば、レストランや居酒屋を選ぶ際にインターネットの口コミサイトを利用した経験のある方は多いのではないでしょうか。店は客のレビューによって点数で評価され、ランキング順に表示できることがほとんど。訪れたことのない店の評判を知りたいときなどに使ってみると、実に便利なサービスです。ですが開業医を目指そうという方なら、このサービスを「評価される側」から捉えてみることも必要です。というのも同じような仕組みの医療施設口コミサイトが近年利用者数を伸ばしているからです。20年以上前であれば患者同士や地域住民の間でささやかれるぐらいだった「病院・クリニックの評判」が、IT技術で可視化され誰でも知ることができるようになっているのです。以前とは「評判の重要性」が比べものにならないほど高まっている情報化社会において、クリニックの価値を下げないようにする手だてはあるのでしょうか。
#開業直後の悩み #マネジメント
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クリニック開業 医師 事務長 2020.08.07
できるところから始める待ち時間対策
患者が抱く医療機関への不満の中で常に上位を占めているもの、それが「長い待ち時間」です。クリニックを経営する側にしてみれば、「それだけその医院が繁盛しているという証拠じゃないか」と集患状況に満足してしまいそうですが、楽観視したまま対策をとらずにいると痛い目に合うことも。何しろ現代人は仕事にプライベートに日々忙しいもの。特定の医師にしか治療できないような難病の類いならともかく、軽微な症状であれば待ち時間の短いクリニックへとサッサと鞍替えしてしまうでしょう。取り逃がす可能性があるのは多忙な患者だけではありません。待合室での2次感染を怖れる人たちも、滞在時間の少なくてすむクリニックを選んで通うはず。それに、長い待ち時間を黙って過ごしてくれる患者ばかりではないのです。もしクレームが出ることになれば当然スタッフが対応せざるを得ないため、クリニックの生産性はどんどん落ちていってしまいます。
#開業直後の悩み #マネジメント
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