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プレスリリース:歯科技工所向け「ミリングセンター」を開設

2009年11月6日
パナソニック四国エレクトロニクス株式会社

生体親和性、強度に優れたセラミックス(ナノジルコニア)製人工歯の1次加工品を販売
歯科技工所向け「ミリングセンター」を開設

パナソニック四国エレクトロニクス株式会社(本社 愛媛県東温市、社長 山根健司)は、当社独自の精密加工技術の応用により、生体親和性※1や強度に優れた歯科用セラミックス材料(ナノジルコニア※2)を高精度に加工できる精密加工技術の開発に成功しました。この技術を用いてナノジルコニアを切削する装置を内製し人工歯の1次加工品を日本国内へ供給する1次加工事業を2009年度内目処に開始します。 これに先立ち、パナソニック四国エレクトロニクス株式会社ミリングセンター(所在地 愛媛県西条市)を2009年11月4日に開設しました。

1次加工事業とは、歯科技工所様から送られてくる設計データを元に当社ミリングセンターが人工歯の1次加工品を生産し、歯科技工所様に販売するものです。歯科技工所様には、当社が販売するスキャナとCAD(設計ソフトが組み込まれたパソコン)を予めご購入頂き、人工歯の設計作業と当社ミリングセンターへ設計データの送信を行って頂きます。
人工歯は1次加工の寸法精度が特に重要であり、歯との接合面の密着度が悪いと破損することがあります。また、人工歯と歯の隙間から菌が入り虫歯が再発するなどの問題が発生することがあります。
当社は、人工歯の1次加工工程を自社に取り込み、徹底した品質管理を行うことで、より高精度な人工歯の1次加工品を提供します。

近年、歯科用セラミックス材料は、審美歯科※3やインプラント治療のニーズの高まりとともに国内市場において年率30%前後で成長しており(当社調べ)、金属冠に代わる新素材として注目されています。
当社は、ナノジルコニアを使った高精度な人工歯の1次加工品を提供することで、安心・安全の観点から医療現場での貢献を目指します。

なお、本システムで作製したナノジルコニア製人工歯の1次加工品を、2009年11月7日から東京ビッグサイトで開催される歯科展示会「東京デンタルショー2009」にて展示します。

用語の説明

※1:生体親和性:長期間にわたり生体に悪影響も強い刺激も与えず、本来の機能を果たしながらも生体と共存できる材料の属性(生体工学用語辞典 <日本規格協会>より抜粋)。

※2:ナノジルコニア:パナソニックグループの素材技術によって産み出された歯科用セラミックス材料。セリア系ジルコニアの結晶粒子内にナノメートルサイズ(ナノは十億分の1)の微細なアルミナ粒子を加えることにより、高い生体親和性や強度を実現。

※3:審美歯科:美しさに焦点を当てた総合的な歯科医療分野のこと。

ミリングセンターの概要

所在地:愛媛県西条市 福武甲247番地 パナソニック四国エレクトロニクス株式会社 西条地区構内

販売品

  • デンタルシステム D700-3SP(人工歯設計用のスキャナ&CAD) 価格未定
  • 歯科切削加工用セラミックス(P-ナノZR)を使った人工歯の1次加工品 価格未定

事業についてのお問い合わせ先

パナソニック四国エレクトロニクス株式会社 ミリングセンター 中野 電話:0897-56-4758

お問い合わせ先

パナソニック四国エレクトロニクス株式会社 経営企画グループ 広報チーム 藤本 電話:089-966-1508

以上

プレスリリースの内容は発表時のものです。 商品の販売終了や、組織の変更等により、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。