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プレスリリース:超音波診断装置「CardioHealth Station」を発売

2012年3月9日
パナソニック ヘルスケア株式会社

動脈硬化の検査と管理、生活習慣の指導に 頚動脈内中膜厚(IMT)測定に加え、精度の高い脳卒中・冠動脈疾患のリスク判定を行う 超音波診断装置「CardioHealth Station」を発売 日本人の体質や生活習慣に基づいた脳卒中・冠動脈疾患リスクをレポート

品名 超音波診断装置 CardioHealth Station
品番 GM-72P00A
希望小売価格(税込) オープン価格
一般的名称 汎用超音波画像診断装置
販売名 超音波診断装置 GM-72P00A
医療機器製造販売認証番号 第223ABBZX00097000号
発売日 2012年3月9日

パナソニック ヘルスケア株式会社(本社:愛媛県東温市、代表取締役社長:山根 健司)は、頚動脈内中膜厚(IMT)測定に加え、日本人の体質や生活習慣に基づいた精度の高い脳卒中・冠動脈疾患のリスク判定を行う超音波診断装置の新製品「CardioHealth※1 Station」を国内で販売開始します。

現在、世界の死亡要因で最も多いとされる心血管系疾患※2と脳梗塞・脳卒中などの脳血管障害は、動脈硬化症との相関関係が強く※3、早期スクリーニング・予防医療へのニーズが高まっております。

当社は、昨年9月に、動脈硬化症の標準的な診断指標の1つであるIMTをタッチパネルの簡単操作で測定でき、米国人を対象にした大規模疫学調査による“フラミンガムスコア※4”に基づいた心血管疾患のリスク判定レポートを自動作成する超音波診断装置の国内販売を開始しました。

今回、日本人を対象にした大規模疫学調査による“NIPPON DATA80”※5により日本人の体質や生活習慣に基づいた、精度の高い脳卒中・冠動脈疾患のリスク判定が可能になりました。また、プラーク※6をわかりやすく描写するカラードプラ機能※7や血管内の狭窄率を測定する機能を追加。加えてIMT測定を複数角度から測定・記録することが可能になりました。これにより、頚動脈壁の肥厚測定と、プラークの目視診断の精度が向上し、患者様への検査結果の説明も、より正確に行うことが可能となりました。

本製品は、動脈硬化症をはじめ、脂質異常症、糖尿病といった生活習慣病の診断や健康診断の分野での患者様の健康増進活動への活用が期待されます。
当社は、今後も動脈硬化症など生活習慣病の領域における早期診断に、グローバルに貢献していきます。

【主な特長】

  • 日本人の体質や生活習慣に基づいた精度の高い脳卒中・冠動脈疾患疾患のリスク判定レポートを自動作成
  • カラードプラ機能の搭載によりプラークをわかりやすく描写
  • 表示部を日本語表記にすることで、医師や検査技師の直感的な操作を実現

お問い合わせ

パナソニックヘルスケア株式会社 マーケティング本部
<お客様>  事業開発グループ 画像診断事業開発チーム TEL:045-939-6401
<報道関係者様>  企画グループ 企画チーム TEL:045-939-1201

開発の背景

動脈硬化性疾患、ことに心筋梗塞を中心とした心血管系疾患と、脳梗塞・脳卒中を中心とした脳血管障害による死亡は、日本人の死因統計上がんと並んで大きな位置を占め、死因の30%に及んでいます。そのような環境の中、動脈硬化症の早期スクリーニング・予防医療へのニーズが急激に高まっており、診断指標の1つであるIMT測定に注目が集まっています。
しかし、従来、IMT測定は、高額の超音波診断装置を用いて熟練した医師や検査技師が行う必要があるため、診察を受けられるのは大きな病院や専門病院が中心となり、専門医や検査技師のいない中小病院や診療所や、幅広い診療科目で利用できる、超音波診断装置が求められていました。

※1:CardioHealth(R)は、(米)カーディオネクサス社の登録商標です。
※2:WHO 心血管疾患に関するファクトシートより。
※3:WHO 心血管疾患の予防:心血管系リスクの評価と管理に関するガイドラインより。
※4:マサチューセッツ州フラミンガム地区で実施された数十年にわたる研究(フラミンガム心臓研究Framingham Heart Study)に基づくもので、各種危険因子から心血管イベントリスクを評価するもの。
※5:“NIPPON DATA80”:NIPPON DATA(National Integrated Project for Prospective Observation of Non‐communicable Disease and Its Trends in the Aged)。1980年より実施された厚生労働省の循環器疾患基礎調査で、日本人の一集団を19年間追跡した調査に基づくデータ。脳卒中および冠動脈疾患による死亡リスク評価が可能。詳しくは下記ホームページをご参照下さい。
滋賀医科大学 社会医学講座公衆衛生学部門
※6:プラーク:冠動脈血管の内膜にできる斑状肥厚性病変をプラークといいます。コレステロールや. 脂肪などの物質と、血液中の白血球で異物に対して活発な貪食能を示すマクロファージといわれる物質が沈着したものです。こうした肥厚性病変は、冠動脈のような中型動脈では内腔の狭窄を起こし、狭心症や心筋梗塞の発症に直接関係してきます。
※7:カラードプラ機能:カラードプラ法(CDI color doppler imaging)は、生体内血行動態に色を付けBモード画像上に重ね合わせながらリアルタイムで表示する方法。

特長

1. 日本人の体質や生活習慣に基づいた精度の高い脳卒中・冠動脈疾患のリスク判定レポートを自動作成

日本人を対象にした大規模疫学調査による“NIPPON DATA80”により、日本人の体質や生活習慣に基づいた精度の高いリスク判定が可能になりました。結果もレポートとしてわかりやすく自動作成して表示します。

2. カラードプラ機能の搭載によりプラークをわかりやすく描写

血流をカラーで表示することで、プラークの目視診断の精度が向上します。

3. 表示部を日本語表記にすることで、医師や検査技師の直感的な操作を実現

4. 独自の自動測定技術により、短時間で再現性の高いIMT測定が可能

Auto IMT機能、Auto ROI機能、Auto Trigger機能、Auto Freeze機能などを搭載。 複数角度からの測定アプローチが可能になりました。

5. 血管内の狭窄率を測定する機能の追加

幅広い診療科・領域でニーズの高い、頚動脈壁の肥厚測定が可能となりました。

6. 従来モデルと同様にタッチパネルの簡単操作が可能

特長

表示画面 15型LCD(XGA)
タッチパネル式(抵抗圧膜方式)
質量 約13kg
形状 406(W)×131(D)×394(H)[mm]本体のみ
406(W)×370(D)×415(H)[mm]スタンド、ホルダ付き

商品概要

画面イメージ(カラードプラと日本語表示)

画面イメージ(「脳卒中・冠動脈疾患リスク判定レポート」)

以上

プレスリリースの内容は発表時のものです。 商品の販売終了や、組織の変更等により、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。