2. 眼科の開業資金・平均年収に関して
(1)開業資金に関して
以下は、眼科クリックの投資予算のサンプルです。
眼科 開業投資予算 サンプル
(C)株式会社G.C FACTORY調べ
※ 医師会入会費に関しては地域差があるのと、入らない先生もいるので外しています。
※各医療機器の価格はあくまでも参考価格となり、実際は購入のタイミングやメーカーの選定によって変動します。
分 類 |
項 目 |
単 価 |
数 |
単位 |
計 |
税 込 |
不動産 |
敷金 |
480,000 |
6 |
カ月 |
2,880,000 |
2,880,000 |
礼金 |
480,000 |
1 |
カ月 |
480,000 |
528,000 |
仲介手数料 |
480,000 |
1 |
カ月 |
480,000 |
528,000 |
設計・施工 |
設計・施工費 |
500,000 |
40 |
坪 |
20,000,000 |
22,000,000 |
看板・サイン |
500,000 |
1 |
式 |
500,000 |
550,000 |
医療機器 |
機器① (ノンコンタクトトノメーター、スリットランプ、視力計) |
3,800,000 |
1 |
式 |
3,800,000 |
4,180,000 |
機器② (オートレフケラトメーター、視野計、眼底カメラ) |
9,500,000 |
1 |
台 |
9,500,000 |
10,450,000 |
機器③ (OCT、顕微鏡、オートレンズメーター) |
6,500,000 |
1 |
台 |
6,500,000 |
7,150,000 |
その他(滅菌機、AED、什器) |
2,300,000 |
1 |
台 |
2,300,000 |
2,530,000 |
システム |
電子カルテ(レセコン) |
3,000,000 |
1 |
式 |
3,000,000 |
3,300,000 |
WEB予約システム |
800,000 |
1 |
式 |
800,000 |
880,000 |
オンライン診療システム |
400,000 |
1 |
式 |
400,000 |
440,000 |
家具・家電 |
家具・家電 |
3,000,000 |
1 |
式 |
3,000,000 |
3,300,000 |
採用 |
採用経費 |
200,000 |
1 |
式 |
200,000 |
220,000 |
マーケティング |
ホームページ制作 |
1,000,000 |
1 |
式 |
1,000,000 |
1,100,000 |
開業前各種広告費用 |
2,000,000 |
1 |
回 |
2,000,000 |
2,200,000 |
資材等 |
ロゴマーク作成 |
100,000 |
1 |
個 |
100,000 |
110,000 |
名刺 |
50,000 |
1 |
式 |
50,000 |
55,000 |
パンフレット |
300,000 |
1 |
式 |
300,000 |
330,000 |
診察券 |
50,000 |
1 |
式 |
50,000 |
55,000 |
封筒 |
50,000 |
1 |
式 |
50,000 |
55,000 |
研修時人件費 |
研修時人件費
| 100,000 |
5 |
人 |
500,000 |
550,000 |
行政手続き |
社労士(労働保険、社会保険) |
100,000 |
1 |
式 |
100,000 |
110,000 |
行政書士(開設届関係) |
200,000 |
1 |
式 |
200,000 |
220,000 |
その他 |
雑費(備品、ユニフォーム等) |
1,000,000 |
1 |
式 |
1,000,000 |
1,100,000 |
計 |
59,190,000 |
64,821,000 |
前提条件を「テナント開業」「40坪(坪単価12,000円)」「医師1名」「手術なし」と仮置きして作成をしています。機械の投資予算について、眼科は新たな技術や機器が次々に生まれるため、なかなか「一般的な例」としてまとめるのが難しい診療科目となります。またレーザー機器は価格も高く、それによって投資予算も変わるため開業前には慎重なコンセプト設計が求められます。
図表には多くの先生が導入をする機器をまとめています。この機器代を加えたものが内装工事の費用となります。眼科は完全な暗室が必要なため、壁を天井まで建て遮光カーテンをかけたり各部屋複数の配線(電気とインターネット回線)を施したりする必要があり、その分はほかの診療科目より高くなる傾向にあります。
(2)平均年収に関して
次に平均年収に関してです。まず、統計データでは、眼科の平均年収は約1,511万円(※1)となっています。こちらは統計値に過ぎないという点と、眼科の場合は上記の通り、機器の選定や主たる医療内容(「結膜炎、ものもらいなどの一般外来」「レーシックやICLなどの近視治療」「緑内障外来」「コンタクトレンズ」「白内障などの日帰り手術」「その他(網膜剝離など)」、またはその組み合わせ)によって収益モデルも変わってくるため、この統計のみで眼科が良いとは言い切れません。実際には、この統計値を超えて所得を得ており、自費診療や手術をうまく獲得して法人化後にグループ展開を行い、所得が5,000万円を超えている場合もあります。