2. 小児科の開業資金・平均年収に関して
(1)開業資金に関して
以下は、小児科クリックの投資予算のサンプルです。
小児科 開業投資予算 サンプル
(C)株式会社G.C FACTORY調べ
※ 医師会入会費に関しては地域差があるのと、入らない先生もいるので外しています。
※各医療機器の価格はあくまでも参考価格となり、実際は購入のタイミングやメーカーの選定によって変動します。
分 類 |
項 目 |
単 価 |
数 |
単位 |
計 |
税 込 |
不動産 |
敷金 |
480,000 |
6 |
カ月 |
2,880,000 |
2,880,000 |
礼金 |
480,000 |
1 |
カ月 |
480,000 |
528,000 |
仲介手数料 |
480,000 |
1 |
カ月 |
480,000 |
528,000 |
設計・施工 |
設計・施工費 |
500,000 |
40 |
坪 |
20,000,000 |
22,000,000 |
看板・サイン |
500,000 |
1 |
式 |
500,000 |
550,000 |
医療機器 |
血液検査機器、吸入器、全自動身長体重計、 滅菌機、AEDなど |
4,300,000 |
1 |
式 |
4,300,000 |
4,730,000 |
システム |
電子カルテ |
3,000,000 |
1 |
式 |
3,000,000 |
3,300,000 |
WEB予約システム |
800,000 |
1 |
式 |
800,000 |
880,000 |
オンライン診療システム |
400,000 |
1 |
式 |
400,000 |
440,000 |
家具・家電 |
家具・家電 |
2,500,000 |
1 |
式 |
2,500,000 |
2,750,000 |
採用 |
採用経費 |
200,000 |
1 |
式 |
200,000 |
220,000 |
マーケティング |
ホームページ制作 |
1,000,000 |
1 |
式 |
1,000,000 |
1,100,000 |
開業前各種広告費用 |
2,000,000 |
1 |
回 |
2,000,000 |
2,200,000 |
資材等 |
ロゴマーク作成 |
100,000 |
1 |
個 |
100,000 |
110,000 |
名刺 |
50,000 |
1 |
式 |
50,000 |
55,000 |
パンフレット |
300,000 |
1 |
式 |
300,000 |
330,000 |
診察券 |
50,000 |
1 |
式 |
50,000 |
55,000 |
封筒 |
50,000 |
1 |
式 |
50,000 |
55,000 |
研修時人件費 |
研修時人件費
| 100,000 |
5 |
人 |
500,000 |
550,000 |
行政手続き |
社労士(労働保険、社会保険) |
100,000 |
1 |
式 |
100,000 |
110,000 |
行政書士(開設届関係) |
200,000 |
1 |
式 |
200,000 |
220,000 |
その他 |
雑費(備品、ユニフォーム等) |
1,000,000 |
1 |
式 |
1,000,000 |
1,100,000 |
計 |
40,890,000 |
44,691,000 |
前提条件を「テナント開業」「40坪(坪単価12,000円)」「医師1名」「レントゲン設備なし」と仮置きして作成をしています。レントゲンに関しては小児科クリニックの場合必須ではなく、撮影のために時間がかかることから連携先を紹介する先生もいます。
小児科では必ず同伴者(親)がいて、かつベビーカーで来院されることも多いです。また感染隔離室を設けることも多く、成人が対象の内科クリニックよりは広めのテナントにする必要があります。一方で治療や検査に関する機器は最低限でも可能であり、一般的には開業資金は低めと言える診療科です。(上記の表では約4,469万円となっています)
(2)平均年収に関して
次に平均年収に関してです。まず、統計データでは、小児科の平均年収は約3,068万円(※1)となっており、各診療科目の中で一番高い結果となっています。もちろんこちらは統計値に過ぎないという点と、この統計には医療法人が含まれていない点の加味が必要です。そして、こちらの統計は令和元年実施のものであり、新型コロナウイルスの流行が起きた2020年3月以降においても小児科が一番高い結果になるかは注視が必要です。小児科は今回の流行で売上が下がった傾向にある診療科目と言えます。しかし、今後新たに小児科で開業をしても上記の統計のような年収を得られないのかというとそうではなく、今後新型コロナウイルスにうまく順応した開業方法を取ることでまだまだ高年収に達する可能性がある診療科目といえます。