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クリニック経営 医師 事務長 2022.04.19 公開

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数値で見る経営課題! 診療圏分析前に行ないたい「レセコン分析」

収入の頭打ち、患者数の伸び悩み、目に見える不安材料など戸惑うことがあります。まずはレセコンを分析して、クリニッう経営の問題点の糸口を見出してみませんか?

※本内容は公開日時点の情報です

#開業検討 #事業計画 #レセプトの悩み #機器選定ポイント

クリニックを経営していると、収入の頭打ち、患者数の伸び悩み、目に見える不安材料など、「この先、どうしていけばよいのか」と、戸惑うことがあります。そういった悩みを抱える医院や先生にご提案したいのが「診療圏分析」です。まずは、レセコンをもとに、自身で分析を行ない、その結果をもとに「診療圏分析」を実施してみてください。少しずつ、クリニックの課題が見えてくるはずです。

診療圏分析とは?

「診療圏分析」とは、通常、開院する際に行なうもので、外来患者数が1日どれくらい見込めるのかのポテンシャルを把握するものです。想定される人口や競合医院の存在有無等から来院患者数を想定し、開院場所の選定に役立てます。

実はこの診療圏分析は、既存のクリニックにおいても、算出された既存医療機関の推計患者数と実績データを比較することで、経営評価に役立てることができます。この比較にギャップがある場合、それはクリニックが問題を抱えている可能性があると考えられたり、問題がある場合はその原因の分析にもつながったりするからです。

診療圏分析には、手間も時間もかかります。そこで診療圏分析を行なう前に、まずはレセコンを分析して、問題点の糸口を見出してみましょう。次の一手が見えるかもしれません。

初診率を知り、純初診数と再初診数を把握する

レセプト分析をするうえで、最初に着目するのは、「初診率」です。初診率とは、来院患者数に対する「純新患数」と「再初診数」の合計の割合のことで、総患者数を増やしていくために重要な指標になります。

診療科別の平均初診率は、インターネット上で複数公開されていますので、そちらを参考にしてください。概ね10~30%が目安で、小児科・皮膚科・耳鼻咽喉科が高く、精神科・外科・整形外科が低い傾向にあります。自身のクリニックと比較し、大きく下回る場合には、その原因を探ってみる必要があります。

さらに初診は、「純新患」と「再初診」に分けて集計することができます。純新患は「初めて来院する患者さん」であり、再初診は「今まで来院されたが、治癒・中断等の理由によりいったん離れ、改めて来院される患者さん」のことを指します。

ざっくりいうと、開業年数が長くなるにつれ「純新患」は少なくなるため、広告等による認知度アップを検討できる可能性があります。

また、クリニックの名前や場所、クリニックの先生も知っている方に「クリニックの強み」を知ってもらえていないケースもあります。この場合、「こんなことも診てくれる」「こんな症状に強い」など、クリニックの「強み」をしっかりお伝えし、来院を促すことが大切です。

逆に、ほかのクリニックの評判が非常によかったり、突出したサービスを行なっていたりすることも考えられます。その場合は「強みづくり」が必要になってくるでしょう。この場合も、自分のクリニックの「強み」をアピールすることにより、認知度を上げることが可能です。また、「再初診」が伸び悩んであるようであれば、患者さんの満足度に問題があると予想することができます。

その詳細を明らかにする方法のひとつとして、患者さんに対するアンケート調査があげられます。診療そのものに対する不満なのか、スタッフの対応に対する不満なのか、設備に対する不満なのか。データが集まれば、患者さんの気持ちを知ることができ、改善策に活かすことができるでしょう。

レセプト単価と診療単価

次は、「診療内容」に注目してみましょう。レセコンから請求点数に着目してみてください。レセプト単価とは、1人の患者さんがクリニックで使った1ヵ月あたりの医療費のことをいいます。レセプト単価の平均数値は公表されているため、自身のクリニックの数値と比較することにより、平均との乖離を確認できます。

レセプト1件あたりの平均点数は、お住まいの地域ごとに厚生局が公開していますので、以下のリンクより確認してみてください。

北海道厚生局
東北厚生局
関東信越厚生局
東海北陸厚生局
近畿厚生局
中国四国厚生局
四国厚生局九州厚生局

患者さんは非常に敏感で「あの先生は何でも検査ばかりする」「たくさん薬を出す」など、ほかのクリニックと比べて評論しがちです。レセプト単価を確認することで、標準とどれだけ乖離があるかを知ることは、患者さんの評価を確認するうえで有効な手段のひとつです。

誤解しないでいただきたいのは、乖離していることが一概に悪いというわけではありません。乖離している項目がある場合、それはむしろクリニックの特徴で、積極的にアピールできる「強みづくり」にもなる可能性があります。

また、「診療単価」とは、1人の患者さんがクリニックで使った1回あたりの医療費のことです。診療単価は、「診療単価=レセプト単価×回転数(患者さんの1ヵ月あたりの平均来院数)」で表すことができ、治療期間の長短にも直接かかわっている数値になります。物理的に可能なのか不可能なのかの問題もあるでしょうが、考慮すべき点に入れておくとよいでしょう。

まとめ

簡単な分析方法ですが、レセコン分析の結果は医院の経営に役立ち、様々な「気づき」が得られるヒントにもなります。今回の分析で、問題点が明らかになったとしたら、これらの仮説をもとにして、さらなる調査を進めてみてください。

著者情報

竹中 啓倫

竹中 啓倫(たけなか ひろみち)

弁護士
上場会社の経理に勤務する傍ら、竹中啓倫税理士事務所の代表を務める。M&Aなどの事業再編を得意とし、セミナーや研修会講師にも数多くあたるほか、医療分野にも造詣が深く、自ら心理カウンセラーとして、心の悩みにも答えている。

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