環境の取り組み

省資源化による
環境への配慮

マテリアリティ選択の背景とこれまでの取り組み、KPI

大量生産・大量消費・大量廃棄の社会により資源の枯渇や環境破壊等、様々な問題が発生し、企業としても原材料の調達から廃棄まで視野に入れた資源の効率的活用が不可欠となっています。PHCグループは資源の有効利用や環境負荷物質の不使用等、環境に配慮した製品設計を実施しており、製造プロセスにおいても各工程の改善等を行い、水使用量の低減や廃棄物の排出抑制に積極的に取り組んでいます。
PHCグループはマテリアリティを目標とし、今後も事業活動における環境負荷低減を推進していきます。

製造拠点・ラボ等における水の使用量(取水量)の削減

製造拠点やラボにおいて、水のリサイクルや取水量の削減の取り組みを行いました。エプレディアは、製造施設で水リサイクルの取り組みを実施することで、水の消費量を削減しました。メディフォード熊本研究所では、空調の冷却効率を改善し冷却水の使用量を削減しました。PHCインドネシアでは給水ポンプの稼働を見直し、休日に運転を停止することにより、節水を行っています。

稼働見直しのポンプ
稼働見直しのポンプ

梱包材の削減

各製造拠点では、製商品の梱包の改革に継続的に取り組んでいます。バイオメディカ事業部ではパッキン梱包材を廃止することにより、段ボールの廃棄の削減を行いました。エプレディアでは、顧客及びベンダーと協力して、エンドユーザーへの製品輸送に必要な梱包の量を削減するとともに、バリューチェーン内でパッケージングを再利用できる領域を見直しています。また、エプレディアでは、ベンダーから受け取ったパレットや会社間の輸送で使うパレットについて、可能な限り再利用しており、主要ベンダーに対しても再利用可能な容器を使った配送の仕組みを導入しています。

製造拠点・ラボ等における廃棄物量の削減

廃棄物の削減や再資源化にも積極的に取り組んでおり、廃棄物を出さない製造プロセスの検討や有害物質が発生しない材料導入の検討を行っています。PHC診断薬事業部では、ダイオキシン等が発生しないハロゲンフリー部材を積極的に採用し、ハロゲンフリー部材採用率90%以上を達成しました。

ハロゲンフリー対応の基盤
ハロゲンフリー対応の基盤

(統合報告書 2023)