■会計や処方修正もスムーズに
大原先生はまず、電子薬歴とレセコンの完全融合を果たしている点を「PharnesIII-MX」のメリットとして挙げます。「薬歴画面とレセコン画面を簡単に切り替えることが可能で、また複数のスタッフが同時に見ることができます。また当薬局では4台を導入、同時に計算できるため、患者さんの待ち時間短縮につながりました。疑義照会などの結果、処方内容の修正が必要になっても、レセコンと電子薬歴が一体化しているのでスムーズに処方修正できます」
■多彩な機能が薬歴の充実につながる
また、電子薬歴としての使いやすさや多彩な機能も高く評価しています。「熱傷などの場合、患部の違いがありますが初回の注意点などの説明はどの患者さんに対してもほぼ同じ内容なのですが、紙薬歴では同じ説明を繰り返し書かなければならず、効率がよくありません。電子薬歴システムでは、自分たちが作ったテンプレートの定型文を利用すれば効率よく記入できるうえ、『PharnesIII-MX』は添付文書を参考に薬歴に活用したり、服薬指導の文章を参考にして独自にカスタマイズすることも可能です。時間を無駄にせず、使うたびに情報が蓄積され薬歴として残せる情報量が紙薬歴と比べて格段に増えるため、大変有用だと思います」
さらに、今回と過去4回分の調剤内容や指導内容が横並びで表示され、変更箇所は色付きで分かりやすく表示されることも、調剤・服薬指導の時間短縮や確認漏れの防止に役立っているそうです。
■重要性が増す後発医薬品データベース
ネットワークサービスでは、法令改正に伴い迅速にバージョンアップされ、薬価収載医薬品の品名・薬価・医薬品コードは原則として薬価収載日か、その翌日には配信されます。「添付文書やくすりのしおり、後発医薬品に関するデータベースの改訂情報がタイムリーに確認できて大変便利です。特に、後発医薬品の処方ニーズは年々増えており、後発医薬品情報の把握は今後さらに重要になると思います」と大原先生はその利便性を重視しています。
後発医薬品データベースでは先発医薬品との違いが分かりやすく表示されるほか、後発医薬品への変更による窓口負担の年間軽減額を比較した表を簡単に発行する機能も搭載されています(図)。
「一度だけちょっとしたハードトラブルが発生したことがあったのですが、代替機をすぐに用意していただけました。こうした迅速なサポート体制も大きな魅力です」と大原先生は、「PharnesIII-MX」に大きな期待を寄せています。