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クリニック開業コラム

看護師に頼んでOK? クリニックの清掃

クリニックの清掃作業は誰が行なうのか

いざクリニック開業のために準備を始めると、資金調達や開業地選びなど経営の成否に関わる重要な事柄に奔走しなければならないため、開業後の院内運営にまではどうしても頭が回らないもの。今回のコラムのテーマである清掃についての取り決めも、そうした後回しにされやすいものの一つです。うっかり忘れたまま開業日を迎えることのないよう、クリニックそれぞれの実情にあった清掃のやり方を考えておきましょう。 清掃となると、現在勤務医の先生の中には「クリニックを開業したら今の病院のように清掃業者を雇わないと」と考える方がいらっしゃるかもしれません。しかし開業準備を開始してみると事前の想像以上に出費がかさむため、結局は多くの場合で「とてもそんな余裕はない」と諦めざるを得ないのではないでしょうか。となると、看護師はじめクリニックのスタッフに清掃をお願いするというのが現実的な選択となりそうです。

クリニックの清掃作業は誰が行なうのか

清掃の命じ方によっては看護師から反発も

清掃の命じ方によっては看護師から反発も

とはいえ専門性の高い知識とスキルを国家資格で保証されている看護師に、医療行為でもない清掃を命じてよいのかと躊躇する先生もいらっしゃるでしょう。しかし憂慮し過ぎることはありません。実際には、医師一人に看護師と受付数人程度の小さなクリニックであれば、特段の手当もつけずにスタッフ全員に清掃作業をお願いしているケースが多数派。フロアの掃き掃除やモップ掛け、窓ふきやトイレ掃除などが日課となっているクリニックも珍しくもありません。なかにはタオル類の洗濯や、敷地内の草むしりまでも看護師が行なっているというクリニックも存在します。 ただし言うまでもありませんが、「どのクリニックもそうなんだから看護師だって清掃するのが当然」というスタンスでいると、時を経ずして反発を招くことでしょう。とくに総合病院など、大規模な医療施設での勤務経験しかない看護師を雇っている場合は注意が必要。そうした病院では効率化のため業務分担が進んでおり、清掃を専門業者に外注しているためです。事前に相手と合意を形成しておかなければ、カルチャーショックのあまり「看護師なのに掃除を強要された!」と抗議されることになるかもしれません。

清掃作業への動機づけでモチベーションアップ

看護師をはじめとするスタッフの自尊心を傷つけることなく、全員に気持ちよく清掃を行なってもらうには、その必要性への動機づけが必要です。そのためには、清掃を疎かにしていると患者に良くない印象を与え集患数にも影響しかねないこと、専門の清掃業者を雇う経済的余裕がないこと、そしてなにより清潔な空間を提供するのは大切な看護業務の一環であるということを、院長自ら説明し理解してもらいましょう。また、清掃作業自体を勤務時間内に組み入れることもポイントです。早出や居残りで時間外に実施しているクリニックもあるようですが、数分から数十分とはいえ“タダ働き”が毎日発生することに抵抗ある従業員は多いものです。 スタッフにさらなる理解を得ようとするなら、院長室の掃除ぐらいはご自身でやってみることをお薦めします。時間はかかるかもしれませんが、「自分たちのクリニックは自分たちで綺麗にするもの」という共通認識がより力強く根付いていくはずですから。

清掃作業への動機づけでモチベーションアップ

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