この事例についてご紹介する前に、保留地とは何か、簡単にご説明しておきましょう。保留地とは、土地区画整理事業で新たに生み出される土地のことです。ある区画内に、いびつな形をした土地が複数あったとします。土地区画整理業では、これらの土地の面積を少しずつ減らすことで形を整えていきます。減らした分、区画内には新たに一定の面積の土地が生まれることになります。これが「保留地」です。保留地は整理事業の主体者が取得し、売却することで事業費に充当されます。
　保留地は、一般的な取引相場より価格が安いなどのメリットがありますが、土地区画整理事業が完了するまで登記ができないことがデメリットです。今回、保留地に開業を予定していたCさんも、資金調達が難航することとなりました。Cさんが融資の相談をしていた銀行から、土地に担保設定ができないため、一社のみで融資に対応することは難しいという回答があったのです。そこで、シャープファイナンスがこの案件の相談を受けることになりました。同社は、建物部分を建物リース、それ以外を銀行借入とすることを提案し、懸案となっていた建物部分の資金調達手段の確保を実現したのです。これにより、契約を無事完了することができました。
　シャープファイナンスでは、この事例のように土地区画整理事業地内の開業に対応した実績も複数あります。土地区画整理事業地での開業は今後も増加することが見込まれるため、競合医院に先駆けて患者確保に取り組むことがポイントだと、迫氏は指摘しています。

　ここで、シャープファイナンスの建物リースの提案時の注意事項などを簡単にご紹介します。まず、前提として土地に抵当権等が設定されていないことが必要です。抵当権等の担保が実行された場合、建物を撤去しなければならなくなるからです。また、建物は事業用のみを対象とし、自宅兼用などには対応することができません。なお、建物の維持管理、修繕費用はお客様負担となっています。
　契約期間は最長20年ですが、契約終了時に購入選択権を付与し、購入または再契約を選択可能にするといった提案も可能です。また、家賃についても契約時の要望に応じた柔軟な対応が可能であり、金利情勢に応じて定期的に見直しも行っています。
　詳細については、文末のご連絡先までご相談ください。

　シャープファイナンスの建物リースは、医科クリニック、調剤薬局を中心に2年強で14棟の成約実績を持っています。建築会社、税理士コンサル、医療機器販売会社などとの独自のネットワークを活かし、一人ひとりのお客様に寄り添った包括的な開業支援を提案します。また、確定的コストのみで家賃を算出するため、競争力のある賃料での提案が可能です。購入選択権をつけて契約することで、リース満了時の買い取りもできるなど、豊富なオプションで個々の要望にも柔軟に対応します。
　シャープファイナンスのもう一つの強みは、建物リース以外にも幅広く資金面等での支援を提案できることにあります。開業時の運転資金や、医療機器等のリース、カーリース、集金代行システム、生命保険など、あらゆる要望に応えられる広範なサービスに対応しています。開業時には膨大な数のタスクが発生し、開業医自身でそれぞれの事業者とやりとりをするのは非常に大きな負担です。シャープファイナンスがこれらをワンストップで提供することで、開業にあたっての業務を効率化し、必要となるステップを確実に進めることができるのです。