水と酸素に分解する過酸化水素で環境に配慮したECO除染
当社の「培養しながらコンタミネーション防止」メカニズム(海外・国内特許取得済)
細胞培養において、最大の“なやみ”はコンタミネーションです。温度制御技術が向上した現在、インキュベーター製造各社が、コンタミネーション防止機能を特長にしています。当社は、フィルターの交換作業や培養を中断して、予備のインキュベーターに細胞を移すといった、わずらわしい作業をすることなく、“培養しながらコンタミネーション防止”にこだわりました。
※対象機種: MCO-19AICUVH/19AICUV/5ACUV/20AIC/5MUV/19MUVH/19MUVはUVランプ標準装備。
MCO-19AIC/18AC/5AC/5M/80ICはUVランプオプション。
※器内は常に清潔な状態でご使用ください。
※銅合金ステンレスやUVランプ等の殺菌効果については、殺菌を保証する物ではありません。器内は常に清潔な状態でご使用下さい。
素早い環境復帰のために
速いCO2濃度復帰
IRセンサーと、CO2濃度のPID制御により、素早い復帰*を実現しました。(特許出願中)特に扉開閉頻度の高いユーザーの方々に、より安定したCO2濃度環境を提供するインキュベーターです。
*当社従来製品との比較
湿度の影響なく制御できるIRセンサー
CO2濃度制御には、湿度の影響を受けないIRセンサーを搭載しました。長寿命セラミック光源とチョッパーレス赤外線検出方式を採用。駆動部がないため、高い信頼性と精度が得られます。
優れたユーザービリティーのために
開閉方向が選べるリバーシブルドア採用
右開き・左開きのどちらかが選べるリバーシブルドアを採用しました。設置場所や周辺の機器配置に合わせて、使いやすい開閉方向をお選びいただけます。また、扉の各コーナーにグリップ※を設けた開閉しやすい設計です。
※MCO-5ACUV/5AC/20AIC/5MUV/5M
場所に合わせて設置できるスタッカブル構造
場所や実験計画に合わせて、本体を2段*1・3段*2積みで使用できるスタッカブル構造を採用しました。標準付属品の固定金具を使うだけで、簡単に2連・3連チャンバーとして活用できます。予算面でも無理のない設置が可能です。
培養容器の出し入れが容易な棚板形状
棚板の手前側の曲げ方向を下向きにすることにより、使い勝手を向上。ディッシュやマイクロプレートなどの培養容器の出し入れを容易にしました。
“うっかり”水なしを未然に知らせる光学式水位センサー
コンタミネーション防止メカニズムの実証データ
銅合金ステンレスを採用し高い抗菌効果を実現
内装には、抗菌性能と耐腐食性に優れた銅合金ステンレスを採用。銅の高い抗菌作用とステンレスと同等の耐腐食性を兼ね備えています。また、培養物への悪影響もありません。
カビ繁殖テスト結果
器内をカビが非常に多い状態にして5ヶ月間経過後の状態です。ステンレスSUS-304の棚の上には多くのカビのコロニーが繁殖していますが、銅合金ステンレス製の棚の上にはカビのコロニーは発生していません。
培養細胞に対する安全性
- オゾンレスUVランプを採用
- 加湿トレイカバーによる培養エリアへのUV遮蔽構造
(反射による培養エリアへのUV漏れ量は室内蛍光灯照明時の机上レベル以下です)
- シャーレ・培養フラスコでのUV遮断
(シャーレ・培養フラスコの材料であるポリスチロールは50mmの厚さでUVを100%遮断します。右の写真はシャーレの蓋がUVを遮断し菌の増殖を妨げないことを示します)
業界初!※ H2O2(過酸化水素)除染で器内の無菌管理を実現(MCO-19AICUVH/19MUVH 標準装備)
※2009年1月現在。日本国内において。
短時間(約130分)低コスト H2O2高速ECO除染
過酸化水素(H2O2)をガス化、充満させ器内を除染します。除染中は電気錠との連動により扉が開かない安全設計です。全除染工程約130分※1の高速除染が可能です。(当社測定基準による)
除染後のH2O2ガスは器内のUV照射で水と酸素に分解。環境に配慮したECO除染です。短時間、センサー類の脱着不要、2段積設置でも他方への温度影響を抑えた、器内除染をご提供します。
※1 作業時間は目安です。器内清掃や内装部品設置等の作業時間によって除染時間が変動します。
インテリジェント・インターフェース
扉中央に液晶表示コントロールパネルを搭載。操作性・視認性が向上しました。また、データログ機能により一定期間の運転データの蓄積・グラフ化や、オプションのインターフェースボード(MTR-480C)を使い、PCへのログデータの転送が可能です。
出し入れがスムーズ!新型棚受け
棚受けとトレイが線接触のため、摩擦が少なく、トレイの出し入れが容易です。除染時のH2O2ガスの行き渡りにも配慮しました。
内蔵型電気錠
(MCO-19AICUVH/MCO-19MUVH標準装備)
H2O2除染中は、誤って扉を開かないように本体内蔵の電気錠で本体扉はロックされます。また、この内蔵型電気錠は先端医療の現場で培養作業時の細胞の取り違い防止機能システムとして拡張も可能です。
水と酸素に分解する過酸化水素で環境に配慮したECO除染
主な特長
- 短時間(約130分)低コストなH2O2高速器内除染
- 視認性の良い多機能液晶コントロ-ルパネル
- 新「小扉付内扉」で出し入れ時の器内ガス流出を低減
- 長寿命のジルコニアO2センサー搭載
- デュアルIRセンサーで安定したCO2制御
- 場所に合わせて設置できる2段積み構造とリバ-シブルドア構造
- DHAジャケット構造+チャンバー・底・扉3系統独立ヒ-ター制御
- 抗菌性の高い銅合金ステンレス内装
- UVランプ殺菌システム標準装備