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韮崎東ヶ丘病院様(山梨県韮崎市)

韮崎東ヶ丘病院

院長淺尾 和彦 様

事務長(写真左)小菅 伸一 様

看護部長(写真右)久保寺 比呂美 様

診療科目
精神科、診療内科、老年精神科

※本内容は公開日時点の情報です

目 次

「精神科のチーム医療」の実現を目指し、情報共有を推進
医療安全や患者満足度の向上と同時に大幅な業務改善効果も

医療法人韮崎東ヶ丘病院(精神病床99床、療養病床48床)は、2022年11月に精神科病院向け電子カルテ「Live」を導入し、医事システムだけでなく検査や栄養管理、看護勤務表作成と連携したシステムを構築しています。ウィーメックスを採用した決め手は「低価格と導入までの期間の短さ」と淺尾和彦院長は話します。また「画面の色づかいや文字の大きさなどのデザインが良いため大変見やすく、間違いを防げます」と医療安全面のメリットも強調しました。電子カルテの導入に当たっては、コロナ禍における感染防止対策を含めた新しい手法としてWEB会議システムを利用し、約5ヵ月で完了しました。久保寺比呂美看護部長は「常にそばにいてくださるような安心感がありました」と同社のフォロー体制に感謝しています。導入後の評価については小菅伸一事務長が業務の洗い出しを行い、それに費やす時間を賃金に置き換えたところ、相当額の業務改善効果(試算)につながったことが分かりました。看護部門の業務効率の向上や、患者の人権保護のための書類などの精神科医療に欠かせない書類作成の負担軽減が大きく寄与したものと分析しています。

WEB会議システムを用い、約5ヵ月で導入が完了

淺尾医師が院長に就任したのは2022年4月。その際に掲げた目標の1つに「精神科のチーム医療」の実現があり、そのために欠かせない情報共有の手段として電子カルテシステムを導入することにしました。ウィーメックスを採用した理由については「実績と将来性を重視しました」と小菅事務長。「電子カルテと医事システムだけでなく、検査や給食、看護のシステムなどと連携できるので、ウィーメックスに決めてよかったと感じています」。また同院は県内でも一早くオンライン資格確認システムを導入し、系列企業のパナソニックの顔認証付きカードリーダーを採用していたことも後押ししました。

ウィーメックスに一本化しセキュリティ対策

すべてのシステムをウィーメックスに一本化する理由には、連携のしやすさに加えてセキュリティ対策を挙げます。小菅事務長は「複数の事業者が入ることで、サイバー攻撃やウイルスなどの侵入を許してしまう脆弱性が生じるのではないか」との見方を示しています。

WEB会議システムで感染防止も

電子カルテの導入に当たっては、WEB会議システムを用いました。小菅事務長は「新型コロナウイルス感染症の感染が拡大する中で、対面でのやりとりが非常に難しい課題をクリアできました」と評価します。WEB会議は、グループでも個別でも「何か困ったことがあったとき」に随時開かれました。久保寺看護部長は「パソコンを通じてお互いに顔を見ながら、ときには画面を指し示すなどして、わかりやすく丁寧に助言してくださった」と振り返り、「メールだけではわかりづらく、電話では不安な状況でも、常にそばにいて、いつでも対応してくださるような安心感がありました」と話します。結果的に「5ヵ月ほどで導入が完了し、大変な近道でした」と評価しています。

「一目瞭然で、見やすく、使いやすく、簡単」に情報共有

淺尾院長は、「紙カルテと比べると、文字が読みやすくストレスなく仕事が進められます」と満足しています。「いつでもどこでも情報を確認でき、職員で共有化できるため、周りのスタッフも患者の病状の変化を素早く的確に把握することができ、スムーズな対応が可能になります」と医療安全面の効果も強調。小菅事務長も「食事箋等の伝票類がリアルタイムで現場に届くほか、インシデントレポートをまとめられる機能を使って分析し、医療事故の防止にもつなげられれば」と期待を寄せています。

待ち時間が半減

久保寺看護部長は「慣れるまでは看護記録の入力に時間がかかると思っていましたが、導入当初から勤務時間内に『もう終わったよ』という声が多く聞かれました」と話します。要因としては「電子カルテが漢字変換もしてくれるので、調べるといったわずかな削減時間が積み重なったからではないか」と推測しています。看護部門では、電子カルテの導入に合わせて看護勤務システムも入れ替えました。久保寺看護部長は「以前のシステムに慣れていたため不安もありましたが、当院が使いやすいようにウィーメックスのスタッフが奮闘してくださった」と感謝しています。一括入力や入力支援、注意喚起の表示など、「一目瞭然で、見やすく、使いやすく、簡単」と評価します。事務部門も病棟日誌から情報を共有できるため、業務負担が軽減し、「その分を患者に寄り添うための業務に充てられます」と小菅事務長はメリットを強調します。淺尾院長も「電子カルテの導入をきっかけに、患者満足度の向上を目指した様々な工夫を施すことにもなりました」と話します。具体的には、外来診療への予約制の導入があります。待合で受診者の個人名を呼ばないように変更するなど、プライバシーの保護にも配慮し、待ち時間も従来比較時大幅に削減できました。

働き方改革の推進や大幅なコスト削減に

採用に当たって久保寺看護部長は「コロナ禍で疲弊した一般科の30代、40代の看護師が当院に来ることも多く、今後も増えていく可能性もあります」と話し、その際に電子カルテが入っていることで、戸惑うこともなくスムーズに勤務できる効果があると見ています。医師についても同様で、淺尾院長は「ライフスタイルを尊重し、長く勤めていただけるような病院にしていきたい」と話します。医療従事者の働き方改革に向けては、「電子カルテを導入することによって手作業を削減し、職員が院内を行き来して情報を伝える労力を省くなど、負担軽減につながりました」と小菅事務長は分析しています。さらに「電子カルテシステム『Live』には精神科の書類を作成するパッケージが組み込まれているので、書類作成の負担が軽減され、その分、患者と接する時間が増え、信頼関係の構築にもつながっています」と、その効果を評価しています。

相当額の業務改善効果に期待

効果測定に当たっては、各セクションの業務を洗い出し、それにかかる時間と人件費を計算して、どのくらい業務の合理化や患者満足度の向上につながったのかを分析しています。その結果、電子カルテ導入による業務改善効果は年間試算で相当額に上りました。小菅事務長は「この試算額がイコール利益アップということではありません」が、特に効果が大きかったのは看護部門で、「例えば、紙カルテを退院時に整理して綴って棚に収めるといったことがなくなり、働き方改革にもつながってくるのではないか」と手応えをつかんでいます。また、「診療報酬を適正に請求できるようになりました」と小菅事務長。久保寺看護部長も「今までも努力はしていましたが、何を取りこぼしたのかわからなかったり、行った行為が記録されなかったりしたこともありました。その点、今は全てチェックできるようになっています」と話します。小菅事務長は「今後、収入に少しずつ寄与してくるのではないか」と期待を寄せています。

電子カルテはコロナ対策にも

副産物的な効果としては感染防止が挙げられます。久保寺看護部長は「感染を媒介しやすい紙カルテによる業務がパソコン内で済み、コロナのクラスターが発生したときには電子カルテを導入しておいてよかったと感じました」と胸をなでおろします。「院内を行き来しなくても状況をドクターに伝えることができ、同時に指示をもらうこともスムーズにできたことは大変大きなメリット」と分析しています。淺尾院長も「電子カルテ内にベッドの配置一覧があり、誰が感染し、どこに移動したのかもわかるので、感染の拡大防止に大変役立った」と話します。「スタッフを守るために様々な工夫をしなければならない中で感染防止対策ができたことは大変大きな成果でした」と評価しています。

医療DXを推進しながら地域に貢献する病院を目指す

「厚生労働省が進める持続可能な社会保障制度の中で、適正な医療費を請求するための施策に電子カルテの活用があります。当院でもデータ提出加算を求められる状況下にあり、それにも対応していきます」と小菅事務長。政府が進める医療DXにも寄与していきたい考えを示し、今後、薬局情報共有システムの導入も検討しています。またICTを利用して患者情報のデータ化を行い、精神疾患の再発や認知症高齢者の支援体制の構築を図っていく方針です。淺尾院長は「地域の医療機関や行政、施設などとの連携を重視し、地域の一員として社会貢献できる病院にしていきたい」と抱負を語ります。ウィーメックスに対しては、「遠隔診療など、時代の要求に応えていけるようなシステムを作っていただければ助かります」と期待を寄せました。

成功のカギ

約5ヵ月の短期間で電子カルテの稼働に漕ぎつけた成功のカギはどこにあったのでしょうか。久保寺看護部長は、「ウィーメックスのフォロー体制が大きい」と話します。WEB会議システムによるフォローに加え、院内の会議室に端末を8台設置し、パソコンの勉強会を開く際、同社から、まず病棟の主要メンバーでチームを作り最初に使い方を覚えていくことが提案されました。使い方を習得した職員が順次、全員に徹底して教えていくことでスムーズに浸透していったのです。

医療法人 韮崎東ヶ丘病院

医療法人 韮崎東ヶ丘病院

住所:山梨県韮崎市穂坂町宮久保1216
開設年月:昭和39年
病床数:147床(精神科病床99床、療養病床48床)
診療科目:精神科、診療内科、老年精神科

Live(精神科病院向け電子カルテ)の
導入事例

導入製品のご紹介

Live
(精神科病院向け電子カルテ)

精神科に特化した電子カルテシステム「Live」は、精神科病院向けの文例と帳票を標準搭載し、手間なくスピーディーに関係書類を仕上げることが可能です。
その他にも、精神科医療業務に特化した充実の機能を搭載しており、担当患者の多い精神科医、看護師をバックアップします。

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