PHC株式会社

クリニック開業コラム

成功のための開業地選び(2)

開業エリアが絞れたら物件の選定に

前回のメールマガジン(バックナンバー:『成功のための開業地選び(1)』参照)では、個々の物件情報を検討する前に、開業エリアの絞り込みを優先させましょうとお話ししました。今回は、お待ちかねの物件選定のポイントをお伝えしていきます。開業エリアの情報収集をしているうち、自ずと気持ちが強く惹かれるエリアが出てくるはずです。これが2箇所程度までに絞られたら、いよいよ個別の物件情報に目を向ける番。ご自身で実際に歩いた街並を思いだしながら、医療用の物件案内サイトや、不動産業者からの資料をじっくり見ていきます。診療にふさわしい広さか、分かりやすい場所に建っているか、駐車場はあるか、なければ近隣で借りることができるか、水周り・空調などの配管取り回しに問題はないか、大型検査機器に対応する電源が引かれているか、機器搬入経路は確保できるか、そしてもちろん適正な売価・賃料であるかなど、各種の条件を心ゆくまで吟味してください。

イメージ

「診療圏調査」で来院見込み患者数を分析

イメージ

様々な条件を勘案して「これだ!」という物件が見つかったら、「診療圏調査」を実行します。診療圏調査とは、そこで開業した場合、どの程度の患者数が見込めるかを分析するためのもの。診療圏調査のデータは市役所などで公開されている国勢調査や患者調査などの統計調査が元になっているため、先生自ら行うことも可能です。ただ、少々専門的であり時間もそれなりにかかるため、不動産業者や開業コンサルタントに依頼しても良いでしょう。

診療圏調査の一般的なプロセス概要 
【1】予定地を中心に来院患者が見込める診療圏を設定
【2】人口データをもとに圏内の人口を推計
【3】疾患別の受療率から圏内の総患者数を算出
【4】競合クリニックと自院の競争率バランスから、来院見込み患者数を推測

開業コンサルタントとの意思疎通は重要

もちろん「勤務医としての業務が多忙で、自分一人での物件探索には限界がある」という先生もいらっしゃることでしょう。その場合、開業コンサルタントに物件のピックアップを依頼すれば、効率良く情報を入手することも可能です。自分以外の客観的な視点が入ることで見落としや見誤りに気づくこともありますし、彼らコンサルタントのネットワークでしか得られない情報も獲得できるかもしれません。もし身近に信頼できるコンサルタントが見つからないようでしたら、すでに開業された先生に、おすすめの人物や事務所を紹介してもらうのが良いでしょう。ただしコンサルタントに仕事を依頼するときは、お互いのコミュニケーションが上手く取れているかに注意してください。事前に打ち合わせを充分に行い、物件に対する価値基準のズレをすり合わせていないと、時間とコストをいたずらに浪費することになってしまいます。診療圏調査での結果が出たならば、あとはジャッジを下すばかり。その物件に決定するのか、次の候補地で再度診療圏調査をするのか。いずれにせよ決めるのは、コンサルタントではなく先生ご自身です。この日のために養ってきた「開業の眼力・嗅覚」を総動員してご英断ください。

イメージ

資金・物件・リースの一覧へ戻る

最新記事のポイント

トピックス

診療所向け電子カルテシステム/医事会計システム
診療所向けソリューションのご紹介
シェアNo.1。導入からアフターケアメンテナンスまで全国ネットにサポートします。

※「MEDICOM」および「メディコム」は、PHCホールディングス株式会社の登録商標です。