Medicom

  1. PHCグループ
  2. [ウィーメックス]メディコムTOP
  3. 導入事例
  4. 光陽生協病院様

光陽生協病院様(福井県福井市)

イメージ

(写真左)病院院長多田 栄作 先生

(写真右)クリニック院長平野 治和 先生

診療科目
内科、呼吸器科、消化器科、循環器科、小児科、放射線科、リハビリテーション科

※本内容は公開日時点の情報です

目 次

スタッフ間の情報共有が進みチーム医療の展開に期待

福井県医療生活協同組合光陽生協病院は2013年4月、併設する光陽生協クリニックとともに病院用医事コンピューター『Medicom-MC/XN』と電子カルテシステム『MI・RA・Is/PX』を導入し、紙カルテから電子カルテに全面移行しました。導入から1ヵ月余りで既に業務効率の向上や作業時間短縮、情報の共有化などの効果が表われており、今後のシステム拡張に伴うさらなる効率化とチーム医療の展開に期待を寄せています。

システム導入の経緯

充実のサポート体制に安心、業務効率高まり医師の負担を軽減

電子カルテ化は、2005年9月の新病院のリニューアルを機に一度検討して以降、少しずつ情報を収集し、このほど時代の変化に合わせて再検討しました。その結果、紙カルテより優れている点も多くあることがわかり、職員から望む声があったため、LAN環境を整備した上で電子カルテを導入することにしました。
製品選定の決め手は、説明が分かりやすく、導入までのステップや職員教育の手順が非常にはっきりしていたことです。導入後もしばらくは担当者が施設内に常駐し、すぐに相談できるサポート体制があり、安心感がありました。
評価のポイントは、複数人が1人の患者カルテを閲覧・入力できる点です。電子カルテでは、看護師や薬剤師、理学療法士ら医療スタッフが同じ覧に書きます。そのため、それぞれの意見がすぐにわかり、情報を共有しやすく、チーム医療の展開に役立てられると考えています。

導入の効果としては、カルテを探したり、管理したりする手間や、カルテの転記とそれに伴う誤記がなくなったことが挙げられます。
予約やその確認もしやすく、業務効率が高まり、医師の負荷も軽減されました。将来的には地域医療連携を見据えたシステムも検討課題となってくるでしょう。
(取材時:多田栄作病院院長・談)

光陽生協病院

レベルアップのポイント

稼働までのロードマップが明確で職員の不安を払しょく

メディコムは、先を見据えた提案が優れていて、稼働までのロードマップがはっきり見えました。当院は医療生協の組合員に支えられていますので、「運用リハーサルの模擬患者役を組合員にやってもらってはどうか」という提案もあり、約60人の協力を得て2回実施しました。そのほか一つひとつのイベントについて、その都度提案があり、我々がチョイスして準備を進めていきました。職員の不安を少しでも和らげようとする熱意も伝わりました。
選定に当たっては、メディコムの医事コンピューターや電子機器のブランド力が評価ポイントとなりました。私たちが目指す医療活動のために、どこまで一緒になって手助けしてもらえるかを考えたときに、企業として長いお付き合いができ、今後の展望が見えるということも選定理由の1つになりました。

また、医療活動にあわせたカスタマイズも可能で、疾患を分類し、統計分析や検索ができる機能をつけてもらいました。もともと多機能なため、使い慣れてくれば、より高い要求に対応できると考えており、その奥深さも魅力です。将来的な構想では、政府が取り組む医療情報の共有化構想「どこでもMY病院」にメディコムが参画していることも評価しました。災害時などの対応に備えていきたいと考えています。
(病院事務長・談)

光陽生協病院

システムの活用と展開

時短効果と作業効率アップで患者満足度の向上を確信

導入効果としてはまず、時短が挙げられます。従来、診察終了から会計まで25分程度要していましたが、約6分に短縮しました。診察時間も当初は従来の2、3倍かかることを覚悟し、導入初日は予約枠を半分にして対応しましたが、想定より早く終わりました。電子カルテが導入されたことに気づいていない患者もいて、違和感なく使いこなせていることの裏返しと、前向きに捉えています。
業務効率については、達筆で個性の強い字を書く医師もいましたが、標準化されたことで、読みやすくなりました。同じ手技でも英語や日本語、ドイツ語など、医師によって書き方がまちまちだったため、医療事務が職人的に読み込んで、保険点数に切り替えていましたが、その作業もなくなりました。また、スタッフの好みに応じて、画面の色使いやアイコンボタンなどをカスタマイズできることも評価しています。毎日使用するシステムですから、見づらく、味気ないものでは職員がとっつきにくいだろうと考えました。ワクワクするデザインが選定の決め手にもなりました。
労働時間も軽減しました。これまで、約2時間かかっていた診察前日のカルテ準備や後片付けの手間がなくなったのです。POSレジも併せて導入したことから、釣銭間違いも皆無です。間違えた場合の調査に時間を割かれることもなくなり、レジ締め作業が格段に速くなっています。加えてカルテ搬送の業務がなくなりましたので、スタッフ動線も短くなっています。

患者満足度について当院では、以前から看護師が中待合で予診を行っており、これが医師の負担を軽減しています。中待合は、患者が症状を伝えるとともに看護師が電子カルテに入力する場ともなっており、医師に対しても患者に対する接遇を考え、タイピングの練習を行いました。また、当院では、5、6年前からご意見箱を設置し患者の声を収集しています。待ち時間の改善要望など、電子カルテの導入は、患者の声にも対応しています。運用については今後、質や作業量などが検討課題になってくると思います。多様な機能があり、まだできることはあります。業務の整理が進めば、確実に負担が減り、患者満足の向上につながるものと確信しています。
(クリニック事務長・談)

光陽生協病院

システム概要

光陽生協病院

成功のポイント

事務長を中心に職員が一丸となって取り組んできたことが成功の要因です。5ヵ月余りの移行準備期間中には病院とクリニックの部門長会議を毎週開き、みんなで乗り切ろうという一体感が生まれました。数万件におよぶ紙カルテの電子データ化が大変な作業となっていますが、近く完了し、事務室内もすっきりするはずです。
電子カルテ導入3ヵ月後には、再来受付機も導入し、待ち時間のさらなる短縮が、患者の満足度向上に繋がっています。こうしたシステムの拡張により、さらに導入効果を引き出せるものと期待しています。

光陽生協病院

●設立年月日:1985年6月
●病 床 数:57床
●診 療 科 目:内科、呼吸器科、消化器科、循環器科、小児科、放射線科、リハビリテーション科
●主な医療機器:胃・大腸・気管支ファイバースコープ、ヘリカルCT エックス線テレビ装置、骨密度測定装置、心臓超音波検査機器、腹部超音波検査機器、ホルター24時間心電図、負荷心電図検査機器、脳波測定機器、呼吸機能検査機器
●検 査 設 備:胃・大腸・気管支ファイバースコープ、ヘリカルCT エックス線テレビ装置、骨密度測定装置、心臓超音波検査機器、腹部超音波検査機器、ホルター24時間心電図、負荷心電図検査機器、脳波測定機器、呼吸機能検査機器
●院   長:平野 治和先生
●インターネットサイト:http://hospital.koyo-gr.jp

福井県福井市光陽3丁目10-24

MI・RA・Is/AZ(電子カルテ)の
導入事例

導入製品のご紹介

MI・RA・Is/AZ
(電子カルテ)

病院用電子カルテシステム「MI・RA・Is/AZ」は、複雑化・多様化する現場の声に応えた豊富な機能で、医療現場を効率化。患者さんの治療に必要なチーム連携をサポートします。
また、院内外の書類作成と管理負担を軽減、看護師の業務サポート・病棟状況も簡単に把握可能。

イメージ