皮膚科クリニックの役割は、地域の人たちが日常生活を送る中で、健康な肌を維持すること——。数々の急性期病院の勤務医を経て開業した院長の佐野陽平先生は、クリニックの存在価値についてこのように語ります。
「皮膚科は、症状を良くすることはできても、根治が難しい疾患が多い。大切なことは、皮膚にかかわる多種多様な悩みや不安を抱えて生活している患者さんが納得の上、説明に安心し、満足することです」と話し、「訪れる人に安心と満足を」というクリニックの理念を掲げています。
「皮膚科は、生活全般に密着した様々な事柄を扱う診療科です。病気ではないがシミが気になる、自分に合ったシャンプーや洗顔料はどれかなど、様々な悩みや相談事を持って来院する方も多い。訪れるすべての人に生活指導を含め情報提供することも重要な役割です」と佐野先生。もともと開業医にあこがれて医者になったという佐野先生ですが、患者さんの生活に密着した医療を提供したいという思いで開業を決めたといいます。
皮膚科は処置が多い代表的な診療科の一つであり、処置をしながらカルテ入力を行うのが難しいといわれています。「患者さんと向き合った診察、待ち時間の少ない効率的な診療を実施するためには、医療クラークを利用した電子カルテ運用が必須」と、開業時から「Medicom-HRIII」を運用しています。
また、街中のビルに開業する場合、限られたスペースを有効利用する必要があり、カルテ庫をなくす意味でも電子カルテ導入は重要だと指摘します。
佐野先生がメディコムの電子カルテシステムを採用した理由の一つとしてあげたのが、機能性の高さです。
「皮膚科としてはデジタルカメラで撮影した画像を簡単に電子カルテに取り込める機能が必須であると考えていました。候補に挙げた電子カルテの中で、唯一実装していたのがメディコムでした」と、機能性の高さの一端を説明します。「また、使い込むほどにカルテ入力方法や活用に工夫を凝らせる、ポテンシャルの高さを感じています」ともいいます。
待ち時間の長さが患者さんの不満の第1位とされ、その改善により満足度が高いクリニックを実現できると佐野先生。「限られた資源の中で、効率的で質の高い診療を維持したい」と、電子カルテによる効率化を極めたいと強調します。
ベンダーの永続性やシステムの機能性の高さに加え、充実したサポートがクリニック経営には欠かせないと強調する佐野先生。「技術的なことだけでなく、診療報酬にかかわることもアドバイスしてくれます」と販売代理店のサポートを高く評価しています。
導入メリット 1
皮膚患部の画像を
ワンクリックで取り込み可能
Medicom-HRIIIを採用した理由の一つが、「『簡易画像取込』の機能が標準で実装されていたこと」だと佐野先生。デジタルカメラで撮影すると、自動的に電子カルテに転送され、わざわざ画像を電子カルテに取り込むひと手間が省けます。そのシンプルな操作を評価しています。
「爪の水虫やニキビなどの画像を経時的に患者さんへ見せることで症状の変化が一目で分かり、治療への動機付けにもなります」と、皮膚科診療にはもってこいの機能といいます。
「簡易画像取込」は、皮膚科にはなくてはならない機能。デジタルカメラから無線通信で、自動的に電子カルテに転送・取り込みが可能。
導入メリット 2
選択するだけでカルテ記載
効率化できるシート入力
カルテ記載で最も頻用しているのが、薬や検査、処置などをテンプレート化したシート画面。選択するだけで簡単に入力できます。
「シートの作り込み如何によって、電子カルテが素晴らしいツールになるか、足手まといになるか、非常に大切な機能だと感じています」
佐野先生は、処置・手術や処方と病名などのシートを作成し、効率的なカルテ記載を実現しています。「設定によっては、これだけでカルテ記載が完結できます」と便利さを強調します。
佐野先生が利用する処置・手術のシート画面では、部位、処置・手術内容、処方をそれぞれクリックするだけで、簡単にカルテ記載が可能。
導入メリット 3
ポテンシャルの高さこそ
メディコムのメリット
Medicom-HRIIIの機能性の高さは、「使ううちに気付く機能が豊富にそろっていること。自分の工夫次第で、まだまだ多彩なカルテ記載が可能なポテンシャルの高さを感じます」という佐野先生。医療クラークとの同時入力の工夫や、より入力を簡潔にするワンタッチのセット入力など、「使い方は未知数」だといいます。機能性の高さと工夫できる柔軟性こそ、Medicom-HRIIIのメリットだと強調します。
よく使う所見や処方などをセット登録しておくと、ショートカット欄からワンタッチで入力可能。工夫次第で多彩なカルテ記載ができる点は、Medicom-HRIIIのメリット。