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クリニック経営 医師 事務長 2021.02.18 公開

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実は危ない? ダブルチェックに潜む注意点

※本内容は公開日時点の情報です

#セキュリティリスク #マネジメント

実は危ない? ダブルチェックに潜む注意点

 業務におけるエラー対策として、ダブルチェックは広く取り入れられる方法です。しかし、ダブルチェックは万全の対策ではありません。注意すべき点も正しく理解することで、リスク管理を徹底しましょう。

医療リスクの管理には確認作業が重要

 人々の健康に対する大きな責任を担う医療業界においては、確認作業はとりわけ重要な意味を持ちます。ミスの許されない現場での業務で、すでにダブルチェックを取り入れているクリニックや薬局も多いことでしょう。医療現場のみならず、金銭の確認など経営面でもダブルチェックが有効な場面は多数あります。2人体制でチェックを行う「ダブルチェック」は、1人目の確認者では気が付かないミスを拾い上げる上で効果があるとされています。しかし、ダブルチェックさえ行っていれば安心、というわけではありません。そのような過信が、かえってミスを誘発することすらあるのです。

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ダブルチェックのデメリット

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 ダブルチェックの大きな問題点の1つは、「別の人も確認しているのだから……」とつい油断して、チェックが甘くなってしまうことです。これを「リンゲルマン効果」や「社会的手抜き」と呼びます。仮にチェッカーの人数を3人、4人と増やしたとしても同じこと。単純なエラーが発生してしまう根本原因に対処しないままでは、効果は上がらず、スタッフの時間を無駄に費やすばかりです。クリニックや薬局全体の業務が逼迫することで、別のミスを誘発する事態にもなりかねません。また、チェッカーはチェックの前後の工程を把握した上で、チェック項目の意味や重要性を正しく理解していることが求められます。「何のためのチェックか」という意識がなければ、ミスの検出率が低下する要因となります。

確実な確認作業を行うために、ルールを決めよう

 対策の1つとして、機械によるチェックの導入があります。特に数値チェックなどのプロセスでは、大きな効果を発揮します。導入コストや操作の習熟といった課題はありますが、チェック項目に応じて機械化をルールに取り入れるのもよいでしょう。また、1人目と2人目でチェックの方向を変えることも有効です。たとえば、1人目が処方箋を見て薬の確認を行った場合、2人目は薬を見ながら処方箋を確認します。この手法はさまざまなケースに応用が可能ですので、適用できそうなプロセスがないか、一度洗い出しを行ってみましょう。クリニックや薬局での業務ごとに最適なチェック方法を検討したら、全スタッフが同じ手順で実施できるよう、ルールとして徹底することが大切です。

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 業務が立て込んでいるときには、ついついチェックもおろそかになってしまいがちですが、実はそんなときこそミスが発生するリスクは高まります。忙しいときほど、入念なチェックが必要なのです。安全こそが最優先であるとスタッフ1人1人が改めて肝に銘じ、ダブルチェックだけに依存しないしくみを取り入れることで、確実なリスク管理体制を構築しましょう。

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