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クリニック開業 医師 2023.12.26 公開

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内科医の平均年収はどれくらい?年収事例も紹介

内科医は全医師の約20%を占めるとされており、人数が多い診療科の一つとなっています。内科は患者さんからのニーズも高く、常勤勤務医、フリーランス医師、開業医などさまざまな働き方を選択することが可能です。そんな内科医の平均年収はどれくらいなのでしょうか。また、働き方によって年収はどのように推移していくのでしょうか。今回は、内科医の平均年収や年収推移の事例をご紹介します。内科を目指している医師も、内科医として勤務している医師も、今後の働き方の参考にしましょう。

※本内容は公開日時点の情報です

#開業検討

目次

統計で見る内科医の年収

内科医の平均年収はどれくらい?年収事例も紹介

労働政策研究・研修機構による「勤務医の就労実態と意識に関する調査(2012年)」によれば、内科医の平均年収は1247.4万円と報告されています。全医師の平均年収は1261.1万円と報告されており、他の診療科の医師よりも年収はやや低めとなっています。

一方で、主たる勤務先の年収帯は1000万~1500万円未満が29.2%、1500万~2000万円未満が28.4%、2000万円以上が10.9%であり、1000万円以上の収入を得ている医師の割合は高いのが特徴です。

同調査の報告によれば、内科医は常勤で勤務する医師は88.9%と他の診療科医師より低く、非常勤やアルバイト勤務をする医師の割合が高いことが全体的な平均収入を下げている可能性があります。

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出典:勤務医の就労実態と意識に関する調査 (厚生労働省)
https://www.jil.go.jp/institute/research/2012/documents/0102.pdf
出典:医師・歯科医師・薬剤師統計の概況(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/ishi/20/dl/R02_1gaikyo.pdf

内科医の年収事例

内科医の年収事例①常勤、週6日、都内、30代後半

年収の推移

サブスペシャルティ領域も取得し、市中病院に勤務する医師の年収推移です。

医師免許を取得後は2年間の臨床初期研修が課せられます。初期研修医の給与は医療機関によって異なりますが、全国平均年収は451万円です。その後、内科専攻医研修が開始すると医師は常勤先での勤務だけでなく、当直や外来などのアルバイトができるようになり、収入源が増えていきます。

30代後半でサブスペシャルティ領域の専門医を取得するとやや給与が上がる医療機関もあり、平均的な勤務医であれが1000万~1500万円程度の範囲になるでしょう。

年収の満足度

医師としての専門性を高めながら大学病院などで勤務をした場合、年収は30代後半になっても医師としての平均程度に留まるケースが多くなります。専門医取得のため勤務以外の研鑽に要する時間も多くなるため、年収としては満足度が高いとはいえないでしょう。しかし、専門性を高めることを目標とする働き方は、年収には代えられない満足度があるとの声もあります。

今後の展望

初期臨床研修を終えると医師の年収はアップしますが、一般的に年齢を重ねても上昇幅は他の職種と比べて低くなります。ただし、初期臨床研修を終えるとアルバイトをすることが可能となります。常勤医であれば勤務先の就労規則にもよりますが、医師のアルバイトでの平均時給は1万円前後です。診療科や専門医の有無などによって相場は異なりますが、休日や夜間などにアルバイトをすることで収入を増やしている医師も多いと考えられます。

また、サブスペシャルティ領域の専門医を取得すると専門性が高くインセンティブ制がある医療機関へ就職する道も開けます。勤務先を変えたり、アルバイトをしたりすることで収入を上げることは可能でしょう。

内科医の年収事例②フリーランス、週4日、40代後半

年収の推移

常勤先を持たない、いわゆる「フリーランス医師」の年収推移です。

医師は必ずしも一つの医療機関で常勤しなければならないわけではありません。専門医取得後はどこの医療機関にも所属せず、非常勤やアルバイトとしてさまざまな医療機関で勤務する「フリーランス医師」もいます。

フリーランス医師も初期研修医や専攻医の時代は年収400万~1000万円程度ですが、専門医を取得後に条件の良い勤務を探すことで、週5~6日勤務をすれば年収3000万円程度まで達する医師も少なくありません。グラフのように、一定期間高い収入をキープした後は勤務日数を減らして収入はそこそこに、QOLを重視するという働き方も可能です。

ただし、フリーランス医師は体調不良などで勤務できなくなると給与の保証を受けることはできません。また、突然医療機関との契約が終了となる可能性もあるため、決して高い収入を安定して得られるわけではないことに留意しましょう。

年収の満足度

特定の常勤先を持たずにスポットバイトや非常勤を組み合わせて働くフリーランス医師は一般的な勤務医よりも年収が高い傾向にあります。そのため、年収の満足度も高くなるでしょう。しかし、フリーランス医師は常勤医と異なり、病気をしたときなどの保証がないため、いつまでも高い収入をキープできるとは限りません。
その分、多少の無理をしてでも勤務を継続するという医師も多いようです。
年収の満足度は高い傾向にありますが、年収を維持するための精神的な負担は大きいといえるでしょう。

今後の展望

フリーランス医師は自身のスキルや交渉力で収入アップが可能です。しかし、コロナ禍以降は医師のアルバイト需要は少なくなり、待遇が悪化しているとの声も少なくありません。必ずしも高収入を長くキープできる保証はありませんので、安定した収入を得ていくには戦略も必要です。

具体的には、スポットアルバイトだけでなく定期非常勤の勤務先を確保して、開いた日に待遇が良いスポットアルバイトを入れて収入アップを目指すといったことが挙げられます。

また、多くの医療機関で勤務するからこそスキルを高め、自身の強みを作っていくこともフリーランス医師を続けていく上で重要なポイントです。

内科医の年収事情③開業医、週5.5日、50代

年収の推移

内科開業医(無床診療所)の50代医師の年収推移です。

内科は需要も高く、外科などに比べて高額な設備投資が必要ではないため開業しやすい診療科の一つです。厚生労働省による「第21回医療経済実態調査(2017年)」によれば内科を標榜する開業医の平均年収は2424万円であり、他の診療科よりも高い水準となっています。

サブスペシャルティ領域の専門医や指導医の取得を終え、総合病院で医長など一定の役職に就いた後に45歳前後で開業する場合、患者数の増加により年収は徐々にアップしていくでしょう。

ただし、患者数が少ない場合や設備投資に費用がかかった場合などは、閉院を余儀なくされる医療機関も少なくありません。開業医は勤務医よりも高い収入を期待することができますが、開業地や設備投資などの戦略を誤ると経済的に困窮する可能性もあるため注意が必要です。

出典:第21回医療経済実態調査(医療機関等調査)報告(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/bunya/iryouhoken/database/zenpan/jittaityousa/dl/21_houkoku_iryoukikan.pdf

年収の満足度

内科開業医の年収は一般的な水準からすると高く、収入自体に満足している医師は多いと考えられます。しかし、開業時の設備投資などで借金がある場合は勤務医やフリーランス医師として勤務していたときよりも手取りが減るケースも少なくありません。そういった場合は、当然ながら手元に残る収入としての満足度は低くなるでしょう。しかし、開業医は定年がなく、集患に成功すれば勤務医よりも高い水準の収入を得られる可能性が高くなります。地域医療への貢献など医師としてのやりがいを感じながら満足度の高い生活を送っている医師は多いと考えられます。

今後の展望

開業医の平均年収は一般的な勤務医よりも高い水準にありますが、近隣に競合の医療機関ができた場合など、予期せぬ理由で患者離れが生じると収入は減っていきます。また、SNSが発達した近年では、患者さんからの悪い口コミが広がることで患者離れが生じる可能性も少なくありません。

安定した収入を確保するには、質の高い診療を心がけて患者満足度を向上させていくことが大切です。そのためには、医学的知識や手技のアップデートを行い、患者さんのニーズに合った診療をしていくことを心がけましょう。

また、最新機器やシステムなどの設備投資をすると集患につながることもあります。収益に合わせて適度な設備投資を計画していきましょう。

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自身の望むキャリアによって働き方の選択を

内科は全国的にニーズが高く、常勤、フリーランス、開業医などさまざまな働き方が可能な診療科です。アルバイトの求人数も多く、初期臨床研修を終えればアルバイトをして常勤勤務医であっても収入アップを目指すことができます。

また、内科は開業にも適した診療科であり、内科開業医の平均年収は他の診療科より高めです。アルバイトや非常勤の募集も多いため、どこの医療機関にも属さずにフリーランスという働き方もできます。

内科医は自身の望むキャリア、収入、QOLによって働き方を変えやすい診療科といえます。今後、仕事やプライベートでどのようなことを重視した生活を送りたいのかよく考えて働き方を選んでください。

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