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目次
電子カルテ×AIでできること
電子カルテにAIを組み合わせるとカルテ記載から算定業務など、幅広い場面で入力・確認にかかる手間を削減できます。活用が進む5つの領域を順に見ていきましょう。
カルテ記載支援
患者さんと医師の会話をAIがリアルタイムで文字起こしし、SOAP形式などの電子カルテへ自動要約・入力する機能が代表例です。診察中の会話内容から電子カルテの記載内容を自動作成し、生成された内容を電子カルテへ貼り付けて完成させる流れが構築できます。
PC画面を操作する時間が減るぶん、患者さんと対話する時間に充てられるのも医師にとっての大きなメリットといえるでしょう。なお、電子カルテへの音声入力について解説した記事も用意しております。具体化の一助として、あわせてご参照ください。
算定業務の効率化
レセプトチェックにAIを活用すると、複雑な算定ルールを覚えていなくても算定漏れやミスを自動で検出できます。診療行為や投薬内容をもとに適切な診療報酬点数を提案してもらえるため、請求ミスの防止にもつながります。
レセコン一体型の電子カルテであれば、診療情報と医事情報が1つの画面で完結するため、別々の画面を確認する手間もかかりません。複雑なケースでは人の判断も必要ですが、日常的な算定業務の大部分をAIで効率化できます。月末のレセプト作業にかかる時間を短縮し、スタッフの負担軽減につながるでしょう。
具体的な製品例として、メディコムシリーズの「Medicom クラウドカルテ」をご紹介します。AI自動算定機能を搭載しており、カルテ記載内容をもとに算定可能項目を自動的に抽出し、会計業務の負担軽減に貢献します。製品ページでより詳しい内容を確認いただけるため、参考になさってください。
▶クラウド型電子カルテ「Medicom クラウドカルテ」の詳細を確認する
文書作成
カルテの記載内容をもとに、AIが診療サマリーの下書きを自動作成する機能です。診断名・症状・治療経過などを自動で整理し、サマリーのベースとなる文章を生成します。紹介状の下書きを作成する機能も同様の仕組みです。
ゼロから作成する場合と比べて時間を削減できるほか、重要項目の記載漏れを防ぐ観点から文書の質向上にも寄与します。作成された内容は必ず医師が確認・修正のうえ承認する運用が基本です。AIはあくまで下書き作成の補助にとどめましょう。
問診支援
患者さんが自宅でスマートフォンから問診票を入力し、連携した電子カルテに自動反映される仕組みです。AIが入力された問診内容から追加の質問例や病名候補などを提案するため、診察前の情報収集を効率化できます。来院前に問診が完結するため待ち時間の短縮につながり、医療機関側・患者さん側の双方にとってのメリットといえます。また、受付業務の省力化にも貢献するため、スタッフが少ないクリニックでも導入効果が期待できるでしょう。
診療情報収集支援
過去のカルテデータをAIが解析し、検査項目や処方薬の候補を提案する機能です。カルテの中に埋まっている情報を探し出す手間や入力する時間の削減につながるため、患者さんに向き合う時間を増やせます。
初診時・再診時を問わず、AIが関連する既往歴や検査履歴を素早く提示することで見落としを減らし、診療の質向上にも貢献します。負担を減らしながら患者サービスの向上を両立できる、医師の診療をサポートする機能といえるでしょう。
AIを利用するうえで知っておきたいガイドライン
電子カルテへのAI活用が進む一方で、患者さんの個人情報を扱う医療現場ならではのリスク管理も欠かせません。非営利法人 医療AIプラットフォーム技術研究組合(HAIP)が策定した「医療・ヘルスケア分野における生成AI利用ガイドライン(第2版)」には、医療機関・薬局等でAIを利用する方が注意すべきポイントが整理されています。
生成AIの扱いに慣れてくると、いつの間にかルールから逸脱してしまうケースも少なくありません。あくまで利用者の負担軽減をサポートするツールであることを念頭に置いたうえで活用することが求められます。自院での導入検討を進める際には、一読されておくとよいでしょう。
出典:非営利法人 医療AIプラットフォーム技術研究組合「医療・ヘルスケア分野における生成AI利用ガイドライン(第2版)」(https://haip-cip.org/assets/documents/nr_20241002_02.pdf)
AI入力時の注意点
院内で策定した運用ルールの徹底が、AIを安全に使うための前提です。とくに、医療現場で意識しておくべき2つの注意点をおさえておきましょう。なお、AI利用の前提とあわせて、セキュリティ対策の整備も欠かせません。クリニック向けのセキュリティ対策については、無料セミナーを用意しているため、あわせて参考になさってください。
▶クリニック向けセキュリティ対策セミナーを視聴する
自院で許可されたサービスを利用する
組織として利用可能な生成AIをあらかじめ選定し、スタッフ全員が共通の認識のもとで使うことが基本です。医療情報を取り扱う生成AIを選定する際は、医療情報システムの安全管理に関する3省2ガイドラインに則ったサービスかどうか、担当者や資料などでご確認ください。
なお、個人が無断で外部の生成AIサービスを業務利用する行為(シャドーIT)は情報漏えいのリスクにつながるため、院内での利用ルールを明文化し、必要に応じて勉強会の時間を設けるなどの周知が求められます。
生成内容を目視で確認する
生成AIの出力内容が必ずしも正確であるとは限りません。不正確な情報や不備のある情報をそのまま診療情報として記録に残すと、中長期にわたってのリスクになります。
カルテへの記載や文書への転記の前に、必ず医師が内容を目視で確認・修正することが基本の運用です。AIの出力を「たたき台」として活用し、最終的な精度は人が担保する意識が安全な利用の土台といえます。
AI以外で電子カルテの入力負担を軽減する方法
AI活用と並行して、AI以外の手段でもカルテの入力負担を軽減できます。代表的な方法として、医師事務作業補助者(クラーク)による代行入力と、テンプレートの活用の2つが挙げられます。それぞれの概要は下表のとおりです。
| 方法 | 概要 | 詳細情報 |
|---|---|---|
| 医師事務作業補助者(クラーク)による代行入力 |
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医師事務作業補助者の運用に関する詳細はこちら |
| テンプレートの活用 |
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AI自動算定機能が使える電子カルテのご紹介
電子カルテ×AIの製品例として、AI自動算定機能を搭載した「Medicom クラウドカルテ」をご紹介します。どちらもレセコン一体型であるため、診療情報と医事情報を同一画面で管理でき、算定業務の効率化や算定漏れの防止に貢献します。
「Medicom クラウドカルテ」は、完全クラウド型のため導入費用を抑えながら、使いやすさや算定機能の強さを評価いただいている製品です。
AI活用を検討されている先生方は、製品ページも情報収集の参考になさってください。
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まとめ
電子カルテとAIを組み合わせることで、入力負担を軽減する方法は拡充されつつあります。一方で、医療現場でのAI活用には法令遵守や生成内容の目視確認など、日々の適切な運用が欠かせません。
実際にシステム選定に進める場合は、本記事のポイントを参考に自院に合った活用方法の検討されてみてはいかがでしょうか。また、AI以外にも、医師事務作業補助者の活用やテンプレートの整備なども改善策の一手です。各施策を組み合わせながら、入力業務の効率化に取り組む方法を検討されてみてはいかがでしょうか。

