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電子カルテ 医師 事務長 2022.06.16 公開

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診療科別電子カルテを活用したデジタル化のポイント『内科・耳鼻咽喉科 編』

クリニックのデジタル化を考える際、診療科ごとの特性を十分に踏まえた上でシステム構築を進める必要があります。今回は、内科、耳鼻咽喉科、皮膚科、整形外科、精神科の5つの診療科を取り上げ、2回に分けて解説します。

※本内容は公開日時点の情報です

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目次

クリニックのデジタル化を考える際、診療科ごとの特性を十分に踏まえた上でシステム構築を進める必要があります。今回は、内科、耳鼻咽喉科、皮膚科、整形外科、精神科の5つの診療科を取り上げ、2回に分けて解説します。

内科は、患者管理が大切

 内科クリニックの場合、かかりつけ医としての定期的なフォローが大切です。例えば、生活習慣病(糖尿病、高血圧、脂質異常症)であれば、健診等を契機に来院されます。初診時に血液検査を行い、定期的な処方、生活習慣の改善(食事、運動、飲酒、喫煙)を指導していくことになります。
 この流れを電子カルテ中心にシステムを組み合わせて構築することになります。内科クリニックのシステム化は、①Web問診、②電子カルテ、③検査管理(院内・院外)、④予約システムの4点を考える必要があります。内科は、総合的に幅広い患者の訴えがあるため、検査が多く、その管理がシステム上重要になります。さらに、問診、診察、検査、検査説明という流れをしっかり意識し、カルテ作成に落とし込むことが大切です。

① 問診業務のデジタル化

 内科は、幅広い疾患を担当するため「問診業務」が重要です。問診票を確認しながら、できるだけ多くの情報を診察前に集めておくことがポイントです。問診業務効率化のために、「Web問診」の活用をお勧めしています。Web問診は、患者が来院前に問診を入力することが可能で、患者はゆっくり落ち着いて入力することができます。また、問診の抜け漏れも少なくなります。

② 電子カルテの活用

 内科は、様々な患者の訴えを聞き、検査などの結果を素早くカルテに反映させることが大切です。これを実現するためには、医師と検査を担当する看護師や臨床検査技師の連携が重要になります。連携を図るツールは電子カルテであり、電子カルテを全スタッフがしっかり活用できるようにしておくことが大切です。
 また、電子カルテを使いこなすためには、診療行為を「セット化」する必要があります。所見、検査(画像)、処置、処方、そして病名のすべてをセット化することで、入力の手間を大幅に削減することが可能です。セットについては、最初に頻出する疾患をいくつかセット化しておき、後から追加・変更を繰り返すことで、より良いセットが作られていきます。また、セットは覚えやすいように名称を付けるとともに、配置についても、疾患ごと、大人、子供といったように区別して配置しておくと探しやすくなります。

③ 検査管理

 内科の「検査」は、血液検査(院内・院外)やレントゲン撮影、内視鏡検査、超音波検査、心電図検査などが考えられます。システム化のポイントは、検査結果の取り込みにあります。レントゲンや内視鏡などの画像による検査結果は「画像ファイリングシステム」にまとめ、外注検査を電子カルテで管理するというのが一般的な運用方法です。

④ 予約

 内科は、定期的に受診を促すために、診察後に次回の予約をとってリピートさせることが大切になります。多くの内科診療所では、基本は「順番」で、次回の予約は「時間」でと2つのシステムを組み合わせた予約をとることになります。

耳鼻咽喉科は、スピード命

 耳鼻咽喉科クリニックの場合、患者が比較的多く、処置が多いのが特徴です。季節による患者集中が起きやすく、冬から春にかけての「繁忙期」をどう乗り越えるかが大切になります。例えば、花粉症であれば、鼻の処置、アレルギー検査、定期処方(アレルギー薬、点鼻薬、点眼薬)、帰りにネブライザーを行うことになります。 この流れを電子カルテ中心にシステムを組み合わせて構築することになります。耳鼻咽喉科クリニックのシステム化は、①電子カルテ、②検査管理、③順番管理の3点を考える必要があります。

① 電子カルテの活用

 患者が多く処置が多い耳鼻咽喉科では、電子カルテの入力スピードをいかに向上させるかを考える必要があります。スピードアップの秘訣は、「セット化」と「クラーク運用」にあります。前者は電子カルテ操作の「省力化」を意味し、後者は電子カルテ操作の「業務分散」を意味しています。
「セット化」については、所見、検査(画像)、処置、処方、そして病名のすべてをセット化することで、入力の手間を大幅に削減することが可能です。「クラーク運用」については、まず医師とクラークの役割分担を行います。どの入力を医師が行い、クラークは何を担うかを決めます。これをあらかじめ決めておくことで、医師とクラークの連携がスムーズに進みます。

② 検査管理

 耳鼻咽喉科の「検査」は、アレルギー検査、レントゲン撮影、内視鏡検査、聴力検査などが考えられます。システム化のポイントは、検査結果の取り込みにあります。レントゲンや内視鏡などの画像による検査結果は画像ファイリングシステムにまとめ、外注検査を電子カルテで管理するというのが一般的な運用方法です。

③ 順番管理

 耳鼻咽喉科は、他の診療科に比べて患者が多いため、待合室が混雑しやすく、待ち時間も長くなりがちです。そこで、多くの診療所では「順番管理システム」が導入されています。このシステムは銀行の発券システムのようなもので、Webから簡単な操作で発番、進行状況の確認が可能で、自分の順番が近づいてから、クリニックに向かうという受診行動が促されます。その結果、待合室で長時間患者が滞留することがなくなります。

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著者情報

大西大輔

MICTコンサルティング(株) 代表取締役

大西大輔

2001年一橋大学大学院MBAコース卒業。同年、日本経営入社。2002年に医療IT製品の常設総合展示場「メディプラザ」を立上げ、IT導入コンサルティング、システム選定アドバイス、研修事業等を担当。2016年にMICTコンサルティング(株)を設立。多くの医療機関の導入サポートや取材経験より団体などでの講演や執筆多数。

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