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使いやすい電子カルテの見極め方。利便性が高い電子カルテとは?

目次

毎日の診察などの業務で使う電子カルテは、できるだけ便利で、順応性の高いものでなくてはいけません。患者さんの診察中はすぐに入力でき、イレギュラーな場合などにもすぐに対応できることが必要です。それでは、使いやすい電子カルテは、どのように選べばよいのでしょうか?これから電子カルテへの移行を検討されている方のために、電子カルテの選び方をご紹介します。


電子カルテとは?電子カルテの基本

電子カルテとは、患者さんの保険情報・症状・処置内容・処方薬などをパソコンやタブレットで入力し管理するシステムです。電子カルテは、厚生労働省が定めた「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」に記載されている、真正性・見読性・保存性の3原則を守る必要があります。

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真正性とは

正当な権限を持った人が記録し、過失や混同などの理由から入力された内容が、虚偽・書き換え・消去・混同することを防止することを原則とします。

見読性とは

電子カルテに入力された内容は必要に応じて出力することができ、誰でもわかりやすく整理されており、見やすくなっていることが確保されていることを原則とします。

保存性とは

電子カルテに保存された情報が、真正性・見読性がある状態で保存されていることを原則とします。
参考:厚生労働省「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン 第5.1版(令和3年1月)」

クリニック・診療所にとって電子カルテを導入するメリット

電子カルテを医療機関に導入することにより、業務の効率化を目指すことができます。ここでは、それぞれのスタッフにとってどのようなメリットがあるのかをご紹介します。

医師のメリット

・短い時間で作業ができる

医師は、できるだけ短い時間でカルテを記入しなくてはいけません。同じような症状や処置、薬などの入力は、あらかじめテンプレートに登録しておけばマウスでその項目を選ぶだけで入力できます。もちろん、フリーで入力することも可能です。

・データを短い時間で探し出せる

電子カルテを検索すれば過去の情報をすぐに探し出すことができます。文字が滲んで見えにくかったり、字が読みづらいなどといったことも少なくなります。すべて電子データで保存されているため、過去の検査内容や治療内容を確認できます。治療内容に合わせて、処方内容などを変えるときにも便利です。

・ほかの医師でも引き継げる

あらかじめテンプレートを登録しておけば、臨時で診察をした医師でも簡単に引き継ぐことができます。Do処方であれば、クリックするだけで、以前の情報を引き継ぐことができます。

看護師のメリット

・勘違いなどのミスを減らせる

看護師は、医師の指示のもとで処置をおこなったり、説明をしたりします。点滴や注射の量、または薬の内容を確認するためにも、電子カルテに記載されていれば簡単に確認できます。また、聞き間違いといったミスを減らす可能性も高くなります。

・患者さんの急変にも対応しやすい

電子カルテは、あらかじめ患者さんの情報をすぐに確認することができるため、患者さんの急な体調不良が起きたときでも、すぐに医師に必要な処置などをあおぐことができます。

事務のメリット

・いつでも作業ができる

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事務スタッフの業務は、患者さんの受付をはじめ、健康保険の受取や登録、案内、会計など多岐にわたります。こうした幅広い業務のなかで効率よく作業を進めていくためには、どのような流れで電子カルテを導入していくかも大切です。紙カルテの場合、手元にカルテがなければ作業ができませんが、電子カルテはいつでも作業ができます。

・会計処理が楽になる

電子カルテは、医師の処方のもとに会計が自動で計算されるため、医療事務が手で入力をする部分が少なくなり、会計時間を短縮することができます。

経営のメリット

・患者さんのデータを安全な場所に保存できる

患者さんの個人情報は、消えたり漏洩したりすることを防がなくてはいけません。クラウド型の電子カルテは、パソコンとは別の場所にデータが保存されるため、パソコンが故障したり災害が起きたりした場合などでも患者さんのカルテやデータが消えたりすることがありません。また、セキュリティをしっかりと整備できれば、漏洩する心配もなくなります。

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・患者さんの満足度を上げることができる

紙カルテよりも作業負担が減るため、医師・看護師は患者さんの治療に集中することができます。これまで、作業が多く、診察に時間がとれなかった医療機関では、電子カルテの導入が患者さんの満足度を高めることにつながることが期待できます。

クリニック・診療所にとって使いやすい電子カルテとは

使いやすい電子カルテとは、普段の業務のなかでどれだけ時間を短縮できるかが重要です。使いやすい電子カルテのポイントについてご紹介します。

辞書登録などの操作性

医療機関で使う用語は、病名・薬名など専門的なものが多く、普段使っている辞書登録では正しい用語に変換するまで時間がかかることがあります。医療機関で使われる電子カルテは、医療用の辞書が搭載されているため、手で入力した場合でも、すぐに目的の用語を入力することができます。登録されている用語は、頭文字を数文字入れるだけで候補が提示されるものもあります。

レセコンの一体型

電子カルテの入力は、できるだけ短時間で入力できなければいけません。レセコンと一体型の電子カルテは、医師がカルテの入力をすると、会計からレセプトまで、すべて一度の入力で解決できます。そのためあらたにレセコン・電子カルテの入力を覚える必要もありません。煩雑な操作が少なくなるため、患者さんを待たせる時間も少なくなります。

フリー記述・選択記載が選べる

電子カルテは、患者さんの状態に合わせて柔軟に対応できるものでなければいけません。いつもと同じ内容であれば、選択科目にチェックを入れたり、Do処方を利用することもできますが、細かな情報はフリーで入力できることが大切です。例えば、医師が選びたい病名や薬が選択科目に出てこない場合は、フリーで記載することもできます。

まとめ

電子カルテを検討する際には、自院でカルテを作成するとき、どのような作業が多いのかを確認し、そのうえで電子カルテを導入することで作業がどれだけ短縮することができるのかを確認することが大切です。

例えば、同じような症状や薬を使う患者さんが多い場合は、電子カルテの入力をこれまでより楽にすることも可能です。また、医師だけでなく、看護師との業務を安全におこなうことができたり、医療事務などの受付や会計などの負担を減らすことができます。

このように電子カルテを導入することにより、医療の現場から事務なども含め、医院全体の業務が楽になるため、患者さんの待ち時間を減らすことも可能になります。電子カルテの導入を検討する際には、どのようなメリットがあるのかを事前に確認し、自院の診療に合った電子カルテを選ぶようにしましょう。

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監修

PHC株式会社 メディコム事業部 プロダクトマネジメント部 医科プロダクト課 課長
松永 錦弥

神奈川県出身、群馬大学大学院にて情報工学専攻。
約7年間レセコン等のシステム開発を担当後、医療機関・保険薬局向け医療ITシステムの商品企画に従事。
現在は電子カルテ・レセコン等の医療機関向けITシステムの責任者として、よりお客様に寄り添う商品の企画・開発に取り組んでいる。

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